本日は、『労働集約型の仕事から脱却する方法』について。
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瓦版の『グローバルに自由に稼ぐ働き方を実現する方法 第8回』が公開されました。
http://gyoukai.jp/global/nomad8//
この記事に補足すると、
『自分の専門能力を武器にしているうちは、
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労働集約型から逃れることはできない』
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ということです。
世の中にある職種のうち、
時給が高い職種の1つは、医者か弁護士でしょう。
有名で売れっ子な弁護士さんの場合、
時間給が3万円ぐらいにはなりますが、
この3万円を高いと考えるか、安いと考えるか。
仮に3万円の時給とすると、
1日8時間働くと日給にして24万円、
1ヶ月に20日働くとすると、月給は480万円になります。
但し、相談業務で全てが埋まっているわけではないでしょうから、
仮に1日のうち相談が半分埋まっているとすると、月給は240万円。
実際には半分も埋まらない(それだけ支払える顧客が、常に訪問するとは限らない)
でしょうから、相談料からの収入はもっと少なくなると予想することができます。
まあ、月に100万円ぐらい稼げればいいよという人はそれでも良いのでしょうが、
月に1,000万円ぐらい稼ぎたいと考えると、幾ら時給の高い医者や弁護士でも、
『自分の能力を武器にしている以上は、超えられない壁』
というものが存在します。
弁護士の場合、ミッションが成功した場合の成果報酬というものがありますから、
企業のM&Aなど、大きなお金が動く案件を抱えていけば、青天井ということもあり得ます。
但しこうなってくると、ある程度組織的な体制が必要となってきます。
医者の場合も、専門分野によって上下するでしょうが勤務医であれば、
脳外科などの特殊な分野を除いて、年収はせいぜい2,000万円以下でしょう。
これより稼ぎたいと考えれば、やはり独立開業をせざるをえません。
かくいう私も、これまで『プログラミング』というスキルを武器に仕事をしてきたのですが、受託開発の業務においてはせいぜい日給20万円程度が上限でした。
時給10万円というのは、この金額で雇ってもらえるということではなく、
例えば400万円で受注した仕事を20日で終わらせれば、
結果的に1日20万円で働いたことになりますから、
そのぐらいのパフォーマンスで仕事をしていたということです。
但しここにも上限はありました。
私は『ITエンジニアが1人でどこまで稼ぐことができるか』
を追求してきたのですが、
システムの受託開発という仕事をやっていただけでは、
せいぜい月に400万円ぐらいが上限でした。
それより上を目指すには、
どうしても限界があったのです。
この壁を超えるために私がチェックしたのが、
『自分より稼いでいる人たちが何をしているか』
でした。
彼らがやっていたのは、自分の専門能力を高めることではなく、
『専門能力の高い人に仕事を頼む』
ということでした。
つまり、稼ぐためには自分自身には専門能力は必要無く、
如何に専門能力が高い人に仕事を依賴できる仕組みを作れるか、
ここにかかっていたのです。
自分自身の専門能力を高めれば高めるほど、
人は『自分の力で稼がないといけない』という固定概念が邪魔をして、
飛躍的な拡大ができないのです。
私も長い間、この『呪縛』にガチガチに縛られていたのですが、
自分1人で稼ぐことのできる上限に気づいてから、
一切とらわれなくなりました。
この記事に書いたインド人プログラマの例ですが、
既に『odesk.com』のようなサイトで、このようなことが起きつつあります。
英語ができて単価の安いインド人プログラマが星の数ほど登録していれば、
このサイトでは、英語が苦手で単価の高い日本人プログラマはどんどん不利な状況に陥ってきます。
『そんなサイトは使わないよ。
自分は日本人だから、日本で仕事をすればいいじゃない。』
と考えるかもしれませんが、
日本語のできるインド人が増えてきたらどうでしょうか。
『日本語は難しいから、そんなに簡単にいくはずがない』
と考えるかもしれませんが、
日本人の営業マンのいるインドの会社が増えてきたらどうでしょうか。
営業マンが英語ができれば、インド人プログラマとコミュニケーションは取れますから、
このような会社が台頭してくれば、日本の市場も価格競争に巻き込まれることになります。
こうした状況が理解できれば、
私達がやるべきことが見えてきます。
決して専門能力に固執することなく、
『ビジネスの本質を理解すること』
が必要だと思います。
如何でしょうか?