取引が長く続くためには、お金を支払う側と、支払を受ける側の、
両者がWin-Winの関係が成立している必要があると思いますが、
@SOHOで取引されているような仕事の受発注においては、
仕事を請ける側がLoseとなる場合が多いですね。
その結果、時間が経過すればするほど、請負業者の方が疲弊してしまいます。
これでは、結果的にエンドとなる顧客のビジネスにも悪い影響を及ぼすことになります。
仮に、請負業者がギブアップしてしまった場合、
発注者としては、別の請負業者を探す必要があります。
そこには、『探すコスト』が発生します。
これは表面上はわかりにくいのですが、
実質的には、金銭的、時間的なロスが発生してしまいます。
従って私は、私のところに相談に来る人には次のようにアドバイスしています。
『見積もりを出すときには、顧客が支払える最大限の金額で契約できるよう、努力しなさい』
と。
これを聞いて、『そうか、値段を高めに言えばいいのだな』と早合点してはいけません。
私は、『ぼったくりをしなさい』と言っているわけではありません。
『値段を下げる』
これは一見、クライアントにとって良いことのように感じられるかもしれませんが、
それよりも適正な料金を頂いて、最大限のサービスをする。
その方が良いと思いませんか?
例えば、
毎月100万円の売上がたつシステムを50万円で作るのと、
毎月150万円の売上がたつシステムを100万円で作るのは、
どちらが良いでしょうか?
システムを作るコストは50万円の差ですが、
毎月の売上の差は50万円ですので、
初月トントンですが、
翌月以降は、100万円でシステムを作った方が得だった、
ということになります。
こういったことを意識し、
『クライアントにとって負荷価値のある仕事をする』
ことに極限までコミットメントする。
という意識を持つことが重要です。
これは、『ぼったくり』の発想とは180度違うのです。