稼げるエンジニアになるための近道とは?

9月 11, 2010

皆さんは「稼げるエンジニア」というとどのようなイメージを持つだろうか。

1.最新の技術を極め、自分の市場価値を高め、多くの企業から引っ張りだこになる?

2.見込みのあるITベンチャーに飛び込み、CTOになって株式上場まで我慢?

3.iPhoneアプリで一発当てる?

結論から言うと、これらの方法はかなりハードルが高い。

まず、

1は自分のスキルアップの為の努力が必要だし、ハイレベルな争いになると、最後は才能がモノをいう。また、高給で迎え入れてくれる企業を見つける必要もあるし、そのようなチャンスに巡り会える可能性は極めて小さい。仮に見つかったとしても、せいぜい年収1000万〜1500万程度だろう。

2は会社の運命に自分の身を委ねることになるので、会社の経営がうまくいかなくなった場合のリスクが大きい。

3も、iPhoneアプリで大ヒットを収め急成長しているベンチャー企業もあるが、そもそもどんなものがヒットするのか、といったマーケティング力が必要であり、これはエンジニアが苦手とする分野である。

これらよりもっと簡単なのは、毎月10万円支払ってくれるクライアントを10社持つことである。

それだけで月収100万円、年収にして1,200万円の生活だ。

また、1社あたりの提供サービスを20万円にすれば、年収は倍の2,400万円となる。

(1社あたりの売上げを最大化する方法についてはまた別の機会に説明したい。)

ここで、「どうやって10社も顧客開拓するのか?」という点がポイントとなる。

これは独立してわかったことだが、世の中の人々は、我々エンジニアが想像している以上に「ITリテラシーが低い」のである。

これらの、「自分よりITリテラシーが低い人々、会社」を見込み顧客とすべきである。

相手が自分より詳しくないのだから、こちらのペースで取引を進めやすいし、そもそもこちらがスキルアップする必要もない。

従って、ITに疎い業界に絞って顧客開拓を進めると、営業も非常にスムーズにいく。

特に、パソコンなどのように、素人にとっては「わからないことだらけの機械」の使い方についてちょっと指導するだけで、その日から神様のように慕われる。

歯科医業界や美容外科といった業界に特化して顧客開拓をして成功している業者はまさにこの手法をとっている。

先日も、某上場企業の社長を長年勤めた後スピンアウトして新会社を設立したというので挨拶に伺ったところ、Gmailの使い方と、イーモバイルの設定がわからないというので、教えてあげたところ、非常に喜ばれた。

そういったこともあり、この会社のIT関連の業務はすぐに弊社に相談が来ることになった。

このように、いざ実際に独立してみると、想像していた以上に簡単に仕事が入ったりと、独立前の不安が拍子抜けするようなケースがいくつもある。

しかも、ちょっと見渡しても顧客となる対象は数え切れないほど存在するので、サラリーマンとして出世を目指すより遥かに闘いやすいステージである。

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