
有料noteで何が売れているのか、2万件の記事を数えてみました
この記事のポイント
- ✓有料noteでは何が売れているのか
- ✓note の検索でテーマごとに人気順に並ぶ記事を22,292件集め
- ✓値段とスキの数を数えました
前回、有料noteの値段を何を根拠に決めるかを書きました。
https://hirajo.com/blog/paid-note-pricing
書き終えて、次の疑問が残りました。 値段の前に、そもそも何を書けば買ってもらえるのか、です。
ネットで調べると「売れるジャンルランキング」はたくさん出てきます。 ただ、どれも書いた人の感覚で、数えた形跡がありません。
そこで、自分で数えてみることにしました。
調べ方
note の検索で、62のテーマごとに人気順に並ぶ記事を集めました。 テーマは、副業、投資、恋愛、子育て、エッセイ、X運用のように、note でよく書かれているものを選んでいます。
集まった記事は22,292件です。 そのうち、単品で値段が付いている有料記事は2,215件でした。
先に、この数字の限界を書いておきます。
- note は、有料記事が何部売れたかを公開していません。ここで使うのは値段とスキの数です。スキは売れた数ではありません
- 人気順で並んだ記事なので、調べた時点で人気だった記事の分析です。記事のほぼ半分は、調べた日から2週間以内に公開されたものでした
- 「受験」は、1人の書き手の同じ値段の記事が大半を占めていたので、集計から外しました
1. 有料記事の値段は、500円が真ん中
2,215件の値段を並べると、真ん中は500円でした。
- 500円未満:43%
- 500円から999円:34%
- 1,000円から2,999円:17%
- 3,000円から9,999円:4%
- 1万円以上:2%

1,000円を超える記事は、4本に1本もありません。 前回の記事で「入口は1,480円」と書きましたが、実際に並んでいる記事の中では、これでも高いほうに入ります。
2. 1,000円台までは、値段を上げてもスキは減らない
値段の帯ごとに、スキの数の真ん中を出しました。
- 500円未満:46
- 500円から999円:33
- 1,000円から2,999円:49
- 3,000円から9,999円:24
- 1万円以上:45

500円未満と1,000円台で、スキの数はほとんど変わりません。 安くしたから反応が増える、ということは起きていませんでした。
3,000円を超えると、スキはおよそ半分になります。 1万円以上で数字が戻っていますが、こちらは36件しかないので、傾向と呼べるほどの数ではありません。
3. 有料記事が多いテーマ、ほとんど無いテーマ
テーマごとに、集めた記事のうち有料記事が占める割合を出しました。

有料が多いテーマはこうです。
- 競馬:59%
- 麻雀:35%
- X運用:32%
- 文章術:28%
- マネタイズ:28%
- 仮想通貨:23%
- 物販:20%
逆に、有料がほとんど無いテーマはこうです。
- エッセイ:0.6%
- 料理:1.1%
- 英語:1.3%
- 小説:1.4%
- 旅行:1.6%
スキ自体は、こちらのほうがよく集まっています。 全テーマのスキの数の真ん中は49ですが、小説は188、エッセイは137、旅行は79でした。 それでも、ほとんどの人が無料で書いています。
共通点は分かりやすくて、有料が多いのは、読んだ人がお金や勝ち負けに直結する行動を取れるテーマです。 競馬の予想、麻雀の打ち方、フォロワーの増やし方、noteでの稼ぎ方。 読者が持ち帰るものが、はっきりしています。
4. 3,000円を超えても読まれているのは、稼ぎ方の話
3,000円以上の有料記事は121件ありました。 テーマで多い順に並べると、X運用、マネタイズ、コンテンツ販売、株、仮想通貨です。
その中でスキを多く集めている上位20件の題名を見ると、多くが「どうやって稼ぐか」「どう上達するか」の実用ノウハウでした。
- 競馬予想の記事をどう売るか
- Claude Code で事業を作る方法
- X のフォロワーの伸ばし方
- note で有料記事を売る方法
体験談やエッセイで3,000円を超えてスキを集めている記事は、見つかりませんでした。 前回書いた「体験談は安い帯、実用ノウハウは高い帯」は、実際の並びでもその通りでした。
5. 売れた部数を名乗っている記事は、「売り方」を売っている
note は部数を公開していませんが、書き手が自分で題名に「〇部突破」と書いている記事があります。 2,215件のうち28件でした。
部数の多い順に上から並べます。
- 副業のnote販売の教科書:740部(4,980円)
- AIを使ってnoteを700部売った主婦の収益化ロードマップ:700部(500円)
- Claude Code で1人会社を作るロードマップ:360部(9,180円)
- noteの伸ばし方をデザインと戦略で解説:230部(4,480円)
- 脳科学子育ての教科書:130部(9,800円)
28件を見ていくと、半分以上が「noteの売り方」「Xの伸ばし方」「noteの書き方」でした。 note でいちばん部数が出ているのは、note で売る方法そのものです。
これは、読者の多くが自分でも書いて売りたい人だからだと思います。 note を読んでいる人は、同時に note の書き手でもあります。
まとめ
- 有料記事の値段は500円が真ん中。1,000円を超えるのは4本に1本もない
- 1,000円台までは、値段を上げてもスキは減らない。3,000円を超えると半分になる
- 有料が多いのは、競馬、麻雀、X運用、マネタイズのように、読者の行動がお金や勝ち負けに直結するテーマ
- エッセイ、料理、旅行はスキが集まっても、ほとんど有料にしていない
- 部数を名乗って売れている記事の多くは、noteやXでの売り方を売っている
何を書けば売れるか、の答えは、ジャンル名ではありませんでした。 読んだ人が次に何をするかが変わるかどうか、です。 値段の決め方と同じところに行き着きました。


