あなたは、少なからず最低1件はメールマガジンをとっていると思います。メールマガジンをとるメリットは、自分からその人の情報を取りに行かなくても、相手から届けてくれるから。
自分のメールボックスさえ開いていれば、定期的、もしくは不定期に、その方からの情報が届きます。
だから、『メールマガジンを読む』という行為には、とても注意を払う必要があります。
あなたがメールマガジンを読む本質的な意味とは?
あなたはもしかしたら、漠然としていろいろな方のメールマガジンを読んでいるかもしれません。興味の度合いに応じて、あるものは熟読し、あるものはナナメ読みし、という感じで。
でも、個々のメールマガジンについて、『自分はなぜそれを読んでいるのか?』ということをしっかりと理解しておく必要があります。今回は、その理由について、説明します。
私達の人生を左右する大きな要素は、私達自身の『意思決定』です。
もちろん、家庭環境といった外部要因もありますが、あなたが生まれながらにして牢獄にでもとらわれていない限り、殆どの場合、あなたの人生は自分の意思で変えることができます。
では、その意思を決定しているのは何でしょうか?
それは脳ですね。
私達の脳は、脳に入ってくる情報をもとに判断しています。
- ◯時だ、もう起きなきゃ
- 朝食をとったら歯磨きをしなきや
- 今日はこのどんな服を着て行こう
- 今日の予定は◯◯と△△だ
- 今日は◯◯を頑張ろう
- 今日の昼食は蕎麦にしよう
など、私達が自己認識している『顕在意識』の範囲であっても、詳しく挙げていけば100回以上は意思決定をしています。
脳は1日3万5千回も意思決定していると言われていますが、私達の脳の意思決定は回数でいうと潜在意識が殆どを占めている、ということになります。
(もちろん、重要な意思決定は顕在意識のもとに行われているでしょうが、その顕在意識でさえも、無数の潜在意識の意思決定により影響を受けているのではないか、と思われます。)
例えば、子供の頃に不良グループの中に真面目な子が入ると、一定期間経過後は服装や言動などが少なからず以前よりは不良っぽくなっていきます。
これは、環境の影響を受けるからだと思いますが、人が受ける影響というものは、顕在意識レベルよりも潜在意識レベルの方が強いと思います。
多くの場合、その子は『自分も不良になりたい!』と思って自分の意思でそうなっていったのではなく、ただ一緒にいるてなんとなく染まっていくのだと思います。
つまり脳に入ってくる情報を『あなたにとって』良いものにしないと、『あなたにとって』正しい判断ができなくなってしまいます。
ここで『あなたにとって』とカッコ書きした理由は後述します。
私達は昔より情報の影響を受けやすくなった
現代は『情報化社会』と言われるだけあって、多くの情報が飛び交っています。つまり、昔よりも、私達の脳が影響を受けやすい環境になっているということです。
昔は今のようにインターネットもありませんから、情報の伝わり方も緩やかでしたし、マスコミ主導で情報が流されるので、極端に違う考え方がいきなり入ってくるようなことは少なかったのです。
だから、人と違う考え方をする人は『異端児』と呼ばれていましたね。。私もそうでしたが(^^)
今はもう、異端児だかけじゃないですか。それはそれで、異端児が異端児らしく生きられる世の中になってきたので良いことなのですが、とにかく今はインターネットの普及のおかげで、様々な情報が飛び交っています。
さらには、マスコミにも報道側の意図があるように、メールマガジンにも、『書き手の意図』があります。
それは、
- 読者に何かを与えようとしている
- 読者から何かを搾取しようとしている
- 読者を何かに誘導しようとしている
といったものです。
だからこそ、自分がどのような情報をとるべきか考え、きちんと取捨選択する必要があります。
肉体の健康は食べ物に影響されるように、私達の脳や思考や精神の健康は、情報に影響されているのです。
では、どのようにメールマガジンを取捨選択すべきか、説明します。
平城式メールマガジンの取捨選択法
あなたがある人のメールマガジンを読んだ時には必ず、
・自分の感情がプラスになる
・自分の感情がマイナスになる
のどちらかに、心が動くと思います。
プラスの感情に該当するもの
- 尊敬
- 愛
- 親しみ
- 共感
マイナスの感情に該当するもの
- 嫌悪
- 嫉妬
- 競争心
このプラスかマイナスかというのがクセモノで、この基準は絶対的なものではなく相対的なものです。
例えば、マイナスの親玉みたいな人からすればプラスのやり方をしている人はマイナスに見えるのです。
この世に絶対的な正義というものはなく、全ては『価値観』の違いによって正義を判断しているにすぎないからです。
先ほど『あなたにとって』と書いたのは、これが理由です。
(これの行き着くところが、『宗教戦争』です。ある宗教に属している人たちからすれば、自分たちが正義で、それ以外は正義でない。ただ別の宗教に属している人達からすればそれが逆の見方になったりします。)
プラスの感情を持った人のメールマガジンを読むと、気持ちが盛り上がります。元気が出たり、勇気をもらえたり、感動したり、感謝したり。
逆にマイナスの感情を持った人のメールマガジンを読むと、気持ちが盛り下がります。変な競争心が湧いてきたり、嫉妬心が湧いてきたり、動揺したり、焦りが出たり。
そうしてその結果、自分の行動がブレたりします。
ブレるというのは、自分の中に正義の神様と悪魔の神様がいて、ついつい悪魔の神様の言うことを聞いてしまう、というようなことです。
例えば、本来煽るような文章を書くことを正義としない人が、(その人にとっての)悪魔の神様の囁きに影響されて煽るような文章を書いてしまったり、という感じです。
この現象は、私達の無意識のうちに進行してしまったりするので厄介なのです。あなたのメンターやコミュニティーのリーダーである人が、
- 『えっ、最近どうしたの?以前と価値観が変わってきていない?』
- 『最近ダークサイドに堕ちてない?』
となってしまった経験はありませんか?
こういった現象の背景としてはこのようなストーリーがあったのです。
これがどれほど危険なことかというと、ゴルフに例えるとわかりやすいのですが、ゴルフで1本を打つ時、外部からの音を遮断して精神を集中すると思います。少しでも精神の集中を阻害するような要因があれば、たちまち玉はあらぬ方向へ飛んでいってしまいます。
弓道もそうで、気持ちが乱れていると、正確に的を射抜くことができません。
ビジネスやさらには人生においても同じことが言えます。心が乱れていると決してあなたにとって最高の、最幸の結果を得ることはできないのです。
結論としては、価値観が合わない人のメールマガジンは全て解除した方が良い
のです。
そうは言ってもやめられない方へ
ただ私達がなぜ価値観の合わない人のメールマガジンもとっているかというと、
①『その人のやり方が正しいかもしれない』という気持ちもあるから
②価値観は合わないけどノウハウだけ知りたいから
といったことがあると思います。
①『その人のやり方が正しいかもしれない』と思う場合
これ関していえば、宗教と同じように、世の中に絶対的に『正しい』というやり方はなく、様々なやり方があります。
私たちはなんとなく、
- 正攻法=大変、つらい、儲からない
- 邪道=簡単、儲かりやすい
というイメージを持っていますが、実は正攻法こそが、長期的に繁栄を築くための唯一の方法です。
レオナルド・ディカプリオが主役を演じた映画『キャッチミー・イフ・ユーキャン』のモデルとなった世界で有名な詐欺師『フランク・W・アバグネイル・Jr』によると、
お金を稼ぐのに最も簡単なのは、真面目に働くことだ
だそうです。
もしあなたが、
- 人に感謝されるビジネスがしたい
- 家族に自信を持って言えるビジネスがしたい
- 人から奪うのではなく与えるビジネスがしたい
- 心の底から充実した人生を送りたい
- 見栄の貼り合いからオサラバしたい
と思われているのであれば、私と価値観が近い可能性があります。
参考)Wikipediaより
②価値観は合わないけどノウハウだけ知りたい場合
こちら関しては、確かに価値観が合わなくても部分的に吸収できたりすることもあります。
ただ、価値観が合わない人のメールを毎日読んでいると、それだけ受ける影響も大きくなっていきます。
それは本来あなたが望む方向ではないはず。
では、そういう場合はどうするか?
それは、メールの『自動振分機能』を使って振り分けて、受信トレイに入らなくしておくと良いです。
こうしておけば、普段はその人のメールを見る必要はなく、必要な時にだけ見ることで、ノウハウだけ吸収することができるようになります。
この、『必要な時にだけ見る』ということが重要です。
あなたが必要だと感じた時に見る。
この時は『顕在意識』が働いているので、その人のメールを見るときに、『ノウハウだけを吸収する』という意識が働き、それが価値観まで影響されないようブロックが働くからです。
ただ受信トレイに入ってくるものを無意識に見てしまうと、『潜在意識』で判断してしまう割合が強くなり、意図せずに価値観まで影響を受けてしまう可能性が高くなります。
私も、幾つか自分と価値観の合わない人のメールマガジンに登録していますが、その理由は
- その人の人生がその後どうなっていくか『トラッキング』するため
- 自分の大切な仲間から相談やアドバイスを求められた時に状況を把握しやすくするため
といったことになります。
こをきちんと自分で認識しているので影響を受けることは殆ど無いと思っていますが、潜在意識までは自分ではコントロールできないかもしれませんので、今回『自動振り分け』を強化することにしました。
コミュニティーリーダーの方へ
【注意】
あなたが何らかのコミュニティーを運営されているリーダーとして活動されているのであれば、今日からでもこれを実践されることをお奨めします。理由は、あなたのコミュニティーのメンバー達は、あなたの理念や価値観に共感してそこに参加してきているので、あなた自身がブレるということは、メンバーにとっても良いことではないからです。
捨てアドレスなら何もしなくて大丈夫?
自分にとって価値があるかどうかわからないメルマガを『捨てアドレス』で登録して、メインで使っているメールアドレスとは使い分けるというやり方があります。例え捨てアドレスだからといっても、メールボックスを定期的もしくは不定期に開くので、その時にやはり影響を受けてしまう可能性があります。
感じたら早速行動を!
あなたが今回の記事を読んで『納得だ』と思われた場合、早速実践されると良いと思いますが、ITが苦手で『自動振り分け』の方法がわからないかもしれません。
私は自分のビジネスで使うメールアカウントは10個持っていますが、全てGmailです。
これにはGmailを使う優位性やメリットがあるからなのですが、それはまた別の機会に書くとして、Gmailの場合の自動振り分け方法を説明します。
Gmailのメール自動振り分け方法
私がGmailで実施しているメルマガの振り分け方法は、『Gmailでのラベル作成からメール自動振り分けの手順の全て』にまとめました。
Gmail以外のメール自動振り分け方法
その他のメールサービスやメールソフトを使っている方のために、インターネット上で有用な情報を調べましたので書いておきます。
追伸
ちなみに私は今日の午前中いっぱいかけて、この作業を行いました。私は自分の仲間が書いているメールマガジンお読んでいますが、『仲間』というラベル(Gmailでいうところのフォルダ)を作って、その下にメールを振り分けするようにしています。おかげで気持ちはすっきり、精神状態もさらにワクワクできるようになりました。
情報過多な時代だからこそ、情報の取捨選択をする技術、情報を味方につける技術を身につける必要があると思います。それがITとビジネスの両方を追究している平城寿の『情報工学理論』なのです。