いまだに英語表記にしている方が少なくないので、この記事を書くことにしました。
あなたがもし、FacebookをはじめとするSNSをビジネスに活用したい、少しでも多くの人に自分の名前を認知したいと思っている場合は、名前は絶対に日本語表記にすべきです。その理由を解説します。
その1)日本語(漢字)のほうが覚えやすい
これは日本語のとても良い点だと思いますが、漢字それぞれが意味を持っている(=表意文字)ので、記憶されやすいというメリットがあります。
例えば『田中』という姓の場合、『田=田んぼ』『中=真ん中』という意味を持っているので、2文字で『田んぼの真ん中』という意味になります。つまり私達日本人が田中という姓を記憶する時、『田んぼの真ん中』というイメージとともに、その人を記憶しているのです。
記憶術の中にも、単語を何らかのイメージと連携させて記憶する方法がありますが、名前もこれと同じようなものです。
一方、アルファベットは1文字単位では意味を持っていない(表音文字)ので、田中さんの場合は『Tanaka』となり、ただ単にアルファベットが連なっているだけで意味を持たないため、記憶しにくくなります。
その2)英語への苦手意識から潜在意識で敬遠してしまう
Facebookには日本人だけでなく世界中の人が登録しており、日々、英語圏の方からもお友達申請が来たりします。
もしあなたが英会話ができない場合、英語圏の人からお友達申請が来ると、少なからず気まずい思いをすることでしょう。英語圏の方の氏名は当然ながら英語表記。すると、せっかく日本人であるにもかかわらず、名前が英語表記になっていると、ぱっと見で『あれ、この人は日本人なのだろうか?英語圏の方なのだろうか?と脳が一瞬判断するはずです。もちろん、その方のタイムラインを見て日本語で記事が書かれていれば、『ああ、この人は日本人か!(安心)』となるのですが、そうなるまでは少なからず上記の思いが巡るものです。
英語圏でもう何年も生きている方であればそうではないのかもしれませんが、日本語圏メインで生きている私達の場合、
『名前は漢字とひらがな(時々カタカナ)』
という刷り込みがあるため、アルファベット表記だとどうしても、
『その他大勢の外国人と同じ!』
カテゴリーに分類してしまうところがあるのです。
以上がすぐに納得できないという場合、あなたのお友達一覧を見てみてください。
日本語表記の方と、アルファベット表記の方とで明らかに『認識のしやすさ』が違っていると思いますので。
そして、あなたがお友達している人たちの中でも、英語表記の方よりも日本語表記の方のほうが脳に鮮明に記憶されているはずです。
世界で20億人、日本国内だけでも約3,000万人と言われるほどFacebookには沢山の方が登録しています。
この中で少しでも目に留まり覚えてもらいやすくするためには、やはりお名前は日本語表記が良い、というのが私の考えです。
なお、ひらがなやカタカナはアルファベットと同じ表音文字で、1文字ずつの意味は持っていませんが、私達が普段から慣れ親しんでいるため、上記の『その2』の理由からアルファベットよりも望ましいです。
つまり優先順位をつけると、
漢字 > ひらがな・カタカナ > アルファベット
という形になります。
漢字のデメリットもある
ただし、漢字表記のデメリットもあります。それは、
①読み方が複数ある場合
②そもそも読み方が難しい場合
です。例えば私の平城という姓は
・ひらき
・ひらしろ
・ひらじょう
などと読めますし、実際にそれぞれの読みで名乗っている方が存在します。
また、私の寿という名は「ひさし」と読むのですが、一般的には訓読みで「ことぶき」、音読み「じゅ」という読み方をされています。
つまり私の名前の表記を見た時に、一発で「ひらじょうひさし」と認識できる人が少ないのです。
私は本名なので仕方がないと思い、今まではそのままにしていましたが、芸能人や政治家はあえて名をひらがな表記にする方が少なくありません。
私の場合は「平城ひさし」という感じでしょうかね。
また、最近では会社員の方がビジネスネームを使う場合や運気アップ?のために改名する方が少なくないですが、その場合にも「読みにくい名前」というものは脳が拒否反応を起こして覚えてもらいづらい、という点を認識したうえで検討いただくのが良いと思います。