悲報:まさかの。男、海外で逮捕される!? 

1月 11, 2019

今朝、男の携帯に留守電で伝言メッセージが入っていた。

内容を確認してみると、急ぎの用事で、「getting fired」という単語が含まれていた。
これは直訳すると「解雇する」ということなのだが、幾つか政府に申請していた件もあるので、折返し電話をした。

すると、電話口にオーストラリア人の男が出た。

男:
『数分前に、私の携帯にこちらから留守電が入っていたので、掛け直したのですが、何の用事でしょうか?』

オーストラリア人男:
『ベラベラベラベラ・・・。』

男:
『私は外国人なので、あなたの英語が早すぎてわかりません。
もう少しゆっくり話をしてもらえますか?』

オーストラリア人男:
『ベラベラベラベラ・・・。』

(わからない・・・。)

こういうやり取りを何度か行った後、
ようやくこのオーストラリア人男が言っている内容が理解できた。

男がオーストラリア国内で不正に報酬を
受け取っているという報告が上がっている。

そしてすぐに7千AUドル(約56万円)のTax(税金)を支払わないと、男は逮捕されて国に強制送還され、
以後5年間はオーストラリアに戻って来れない、
といった内容だった。

さらには支払い方法についてまた
『ベラベラベラベラ・・・。』
とまくしたてて来た。

男:
『私は日本国内にビジネスを持っているので、オーストラリアでは一切収入を得ていません。税金は日本に払っています。なぜこちらで払わないといけないのですか?』

オーストラリア人男:
『詳細は明かせませんが、あなたがUnderpay(不正にお金をもらっていること)をしているという報告が上がっているからです。』

男:
『では、詳細を確認したいので、電話ではなくメールを送ってもらえますか?』

オーストラリア人男:
『それでは窓口に来ていただくこともできます。』

男:
『では、メモを取りますので住所を教えてください。
少しお待ちください。』

と携帯をベッドに置き、Macのメモを開いたところ、電話が切れてしまった。

駐車違反の罰金の支払いは済んでいるはずだし、
滞在日数も問題ないはず。

こちらに来て4ヶ月目で、
ようやく生活に慣れてきたところだった。
今日も平穏な日常が過ぎていくと思いきや、緊張感が走る。

iPhoneの音声をAirPodsに切り替えたから切れたのかな?
と思って再度この番号にコールバック。

すると、今度は女性の声で応答した。

男:
『数分前に、私の携帯にこちらから留守電が入っていたので、掛け直したのですが、何の用事でしょうか?』

オーストラリア人女:
『まず、あなたのお名前を教えていただけますか?』

男:
『Hisashi Hirajo です。』

オーストラリア人女:
『では、本人確認のため、
郵便を教えていただけますか?』

男:
『3006 です。』

オーストラリア人女:
『次に、住所を教えていただけますか?』

ここで、男ははっとした。
相手はなぜ住所を聞いてくるのだろうか?
もし本当に自分に調査が上がっているのであれば、住所なども把握済みのはず。

そもそも、オーストラリア政府に住民登録はしていないので、何かがおかしい。

男:
『あなたはどちらの組織の方ですか?』

オーストラリア人女:
『APOです。』

男:
『なぜこちらの住所を言わないといけないのですか?これは個人情報です。そちらでは既に把握しているのではないですか?』

オーストラリア人女:
『そうですが、私達は間違った人に情報を伝えるといけないので、本人確認のために確認しています。』

というやり取りを何度かやりとりしたものの、女はこの一点張りだった。

すると、最後に
『それじゃあ地元の警察があなたを捕まえに来るから覚悟しておきなさい』
的な言葉を残して、先方から電話を切ってきた。

男は相手の英語を完璧に理解しているわけではなく、単語としては30%程度しか聞き取れていないが、文脈あからおおよそこういう内容だったのではないかと思う。

男は少し冷静になってきた。

(これはもしかして、日本にもあるような
「振り込め詐欺」ではないだろうか?)

男はすぐさま相手の電話番号で検索。
ちゃんとした政府の組織であれば、
この電話番号でヒットするはずだ。

結果としては、ヒットしなかった。

次に男は、Googleで
「メルボルン 日本大使館」
と検索。

この手の問題は、
大使館にもいろいろ相談が来ているはずだ。

大使館の女性の方はとても感じが良く、
男の状況を説明しても、
まず7千ドルもの罰金が発生するような
そんなことはあり得ないだろう、
という回答だった。

ただし、詐欺案件は大使館の管轄外なので、
地元の警察署に行って相談するのが良い、
ということになった。

APOという組織についても調べてみたところ、
確かに「Australian Passport Office」という部署があった。
大使館の方との話で、「APOではなくATOでは?」という指摘があり、ATOについても調べてみたところ、「Australian Taxation Office」という部署があった。

こちらのサイトを調べてみると、やはり類似の詐欺案件の情報が紹介されていた。

男はこの時点で、詐欺事件だと判断。
ATOにも報告窓口があったので、
かかってきた電話番号と、留守電のメッセージをMP3に変換したデータを送付しておいた。

他にも、お隣のニュージーランドにワーキングホリデーで滞在していて経験のある友人、Mr.オダにFacebook経由で連絡を入れ、一部始終を相談した。

Mr.オダによると、まず本当に政府からの連絡であれば、文書で通知が来るはずだし、話の内容としても不審さを感じる、ということだった。

さらには、明日にでも最寄りの警察署に出向き、相談してみようと思う。

そんなこんなで、このヒヤリとした話にまる1日を費やすこととなった。

海外というと華やかな面だけにスポットライトが当てられがちだけれど、やはりこういったトラブルに遭遇する可能性がある、という点を強く認識しておく必要がある。

そんな時にやはり冷静な判断と調査する力、頼れる知人などが必要になってくる。

最初はやはり慌てたけれど、長年の海外ノマド生活を経験していたから、冷静に対処できたのではないかと思う。

本日はほぼ仕事にならない状況だったが、そんな時にもしっかりと稼働して働いてくれている存在。

それが「公式サイト」だ。

公式サイト構築ブートキャンプ▶

ちなみに、留守電に入っていたメッセージはこちら
犯人が逮捕されることを願う。

この記事が気に入りましたか?

この記事が気に入ったら、以下のボタンを押しておいて頂けると後からまとめ読みができます。

Favorited

質問してみよう

このサイトのコンテンツは現在進行系でアップデートしています。
今回の記事で理解しきれなかった点や、もっと知りたい情報があれば右下のチャットウィンドウからヒサシに話しかけてみてくださいね!
その場で回答させて頂くか、記事をアップデートして回答させて頂きます。

Pin It on Pinterest

Shares