検索エンジン(特にGoogle)に上位表示するために情報の内容にフォーカスをするという考え方です。インターネット初期の頃はSEO(検索エンジン最適化)と言って、テクニックで上位表示を目指す手法が多かったのですが、作為的なものが横行していました。
Googleの検索アルゴリズムは日々進化し、徐々に「人」にフォーカスできるようになり、訪問者の満足度が高いコンテンツを上位表示することができるようになりました。
このようにして、「良いコンテンツを作れば自然と上位表示される」という時代になってきています。
コンテンツ・イズ・キングの発祥は?
日本では「Googleが提唱した」とされていますが意外にもあのマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が1996年1月に「Content is King」というタイトルのエッセイを書いていました。
このエッセイの中で彼は、
インターネット上で「本当のお金」を稼ぐのはコンテンツである
と述べています。1996年といえばまだインターネットの草創期であり、インターネット通信の機能を搭載した「Windows 95」が登場して世界を驚かせた時期。そんな時にこの発想ができるビル・ゲイツ氏はやはり凄いですね。
彼はまだパソコンというハードウェアがIT業界の売上の主流だった時代に、WindowsというOS(オペレーションシステム)に着目し、巨万の富を築いた人物なので、彼にとってのコンテンツがWindowsというソフトウェアだったのでしょう。
但し、その後SNS(ソーシャル・ネットワーク・システム)が登場し、個人が発信するコンテンツに価値が出てくるという点はなかなか予想ができなかったのかもしれません。
このことはマイクロソフトがSNSに遅れを取ってしまった点からも伺えます。
(実は過去に「So.cl」というSNSを2012年5月に開始し、2017年3月に終了)
なぜコンテンツ・イズ・キングなのか?
これは現在人々が検索エンジンを使う最大の理由が「問題解決」だからです。インターネット初期の検索エンジンの王様はYahoo!(ヤフー)(1994年1月創業)でしたが、当時は電話帳のイエローページをただ単にWEBサイトに掲載しただけというもので、通信速度も遅くサーバのスペックも低かったので検索をしてもあまり使い物にならないという状況。
その後1998年にGoogleが登場しました。Googleが革新的だった点は検索アルゴリズム。初期の頃は独自の「ページランク」という仕組みをもとに順位付けをしていましたが、どんどん進化して現在は「訪問者の動き」も考慮した順位付けをするようになっています。
つまり、
- 滞在時間
そのページにどれだけ滞在したのか? - 直帰率
検索でヒットしてそのページを訪問した後、すぐに検索エンジンに戻る確率
といった指標です。
人の動きとして、自分が求めていたコンテンツがそこにあれば自然と滞在時間が長くなるので、やはり良いコンテンツを作ることにフォーカスすることが良い結果を生む、とういうことになります。