私は自分の人生の充実度を図るために、『5つのLIKE』という尺度を設けています。
『5つのLIKE』とは、
- 1つ目のLike:好きな時に(=時間の自由)
自分が好きな時に仕事ができる - 2つ目のLike:好きな場所で(=場所の自由)
オフィスでもカフェでもホテルでも、日本でも海外でも、自分が好きな場所で仕事ができる - 3つ目のLike:好きなことで(=仕事の自由)
自分の興味・関心のあること、得意なことでお金を得ることができる - 4つ目のLike:好きな人と(=仲間の自由)
自分と価値観の合う人と一緒に仕事ができる - 5つ目のLike:好きな人に(=顧客の自由)
自分と価値観の合う人にサービスが提供できる
なのですが、
私は大学を卒業して社会に出た時、
実は『5つのLIKE』のどれも実現できていませんでした。
29歳で2度目の独立を果たした直後は、
ITの下請け業務を行っており、
企業に常駐していたので勤務形態は
会社員時代とあまり変わりませんでした。
その常駐業務をこなしながら少しずつ直接の顧客を開拓していくことで、
1つ目のLIKE(好きな時に=時間の自由)と
2つ目のLIKE(好きな場所で=場所の自由)
を手に入れることができました。
時間と場所の自由を手に入れた私が最初に行ったのは、
24歳〜25歳にかけて派遣社員をしていた頃に通っていた
新宿の某巨大ビルの1Fに入っているカフェで、
ランチを食べながら生ビールを注文。
その味のなんと美味しかったことか!
(ああ、僕は今、会社に縛られずに生きている!)
と実感することができました。
その後、六本木ヒルズに隣接している五つ星ホテル、
グランドハイアットでノマドをしてみた時。
(ああ、毎日こんな場所で仕事ができたら、
どんなに快適だろうか?)
と思ったものです。
それから私の『ホテル巡り』がはじまり、
東京都内の主要な五つ星ホテルは全て制覇し、
どのホテルにどんなラウンジがあるか?
といったことを知り尽くすまでになっていました。
ホテルのラウンジで仕事をするメリットは、
やはり快適な空間。
豪華で広い空間に設置された高級なソファーに身をゆだね、
ピアノなどの生演奏を聴きながら
正装したホテルの顧客を眺めていると、
自分も適度な緊張感を保つことができ、
仕事への活力が湧いてきたものです。
また、ホテルに出入りする宿泊客を見ていると、
自分自身も旅行に来ているような新鮮な気分になりました。
私はそれまでの経験から
人の仕事の集中力が続くのは3時間が限度だと考え、
それを逆手に取り、
3時間おきにお気に入りのホテルやカフェ
を移動することで、
1日中仕事への集中力が途切れず、
また1日が終わった後に疲れを感じないような
スタイルを身につけることができました。
私は当時(2008年頃)このスタイルを
『移動オフィス』と名付け、
3時間おきに移動しながら仕事をすることを、
『3時間移動法』と名付けていました。
その後、ある人から
『平城さんのスタイルは「ノマド」ですよね?』
と言われ、ノマドという言葉を知ることになったのです。
そして33歳で海外での資産運用をスタートしたのを機に、
今度は海外のホテルを廻るようになり、
それを自ら『海外ノマド』と名付けました。
それから月の半分を海外で過ごし、
ピーク時は毎月5カ国を廻りながらも
ITの仕事をこなすスタイルを確立することができました。
(2012年4月に「北極ノマド」を達成。)
そのライフスタイルをFacebookで発信したところ、
多くの方から共感いただくことになり、
2013年に『海外ノマド倶楽部』を設立。
海外ノマドというテーマでセミナーを開催するまでになったのです。
それまでの私は、プログラミングやサーバ管理など、
純粋にITの仕事で食べていたのですが、
海外ノマドのライフスタイルを発信したことがきっかけで、
『情報発信』を起点としたビジネスを構築するノウハウを
確立することができました。
ここで私は、
・3つ目のLike:好きなことで(=仕事の自由)
実現することができました。
その頃の私は、ITエンジニアの方だけでなく、
様々な業界の方から独立起業についての相談を受けるようになっていました。
どんな業種の方にも採用できるビジネスを検討した結果、
やはり『情報発信』を起点としたビジネスが最適だという判断になり、
それを講座化したのが『平城式Facebook』だったのです。
この講座を受講してくれた仲間はこれまでに500名以上。
今度はこの仲間たちと、
様々なビジネスを立ち上げていくことになったのです。
ここで、
・4つ目のLike:好きな人と(=仲間の自由)
を実現することができました。
さらに、
・自分の理念に共感できる相手だけを対象にする
・決して押し売りはしない
というポリシーを愚直に実践していった結果、
・5つ目のLike:好きな人に(=顧客の自由)
も実現することができました。
その結果、今の私は好きなモノや人に囲まれていて、
毎日が楽しくて仕方がありません。
日常生活におけるストレスが一切無くなりました。
そしてこの『5つのLike』の中に、
実は『お金の自由』は含まれていないことに気づきましたか?
▼一生お金に困らない人になる方法とは?
20代の頃の私は、
・アーリーリタイヤをしたい
・一生困らないほどのお金が欲しい
という夢を持っていました。
海外ノマド生活を実現し、
南の島でのんびりと過ごせるようになったものの、
実際にやってみるとすぐに『退屈だ』と思えるようになったのです。
一般的にリタイヤというと仕事をしなくなるということだと思いますが、
既に好きなことを仕事にする方法を身につけていた私にとって、
仕事は『労働』ではなく『生きがい』になっていたことに気づいたのです。
子供の頃に、寝るのがもったいなくて、
徹夜でプラモデルを作っていた時のような感覚です。
私は現在、週の殆どを『寝落ち』して過ごしています(苦笑
深夜0時を過ぎてもまだ体力が残っていれば、
体力が尽きるまでとことんやりたくなるのです。
海外ノマド生活を実現してみて、
私にはリタイヤしたいという欲求が無い、
ということに気づいたのです。
また、ある時私は
『一生生活に困らないお金って幾らだ?』
と考えました。
1億円だろうか?
2億円だろうか?
5億円だろうか?
上を見ればキリがないし、
自分よりも資産を持っている人たちを見てきて、
資産の絶対額と幸せの感覚は正比例するものではない、
ということもわかりましたし、
一時期は株取引に熱中し、
デイトレーダーのような生活を送っていたこともありましたが、
ふとした時に、
『たとえトレードで資産を築けたとしても、
それだけで終わる人生は嫌だ。
世の中に自分が生きた何らかの証を残したい。』
と思ったのです。
そもそも、好きなことで食べていける環境を持っているのだから、
たとえ効率が悪くても好きなことをひたすらやっていたほうが、
日々の生活に充実感を感じることができる、
ということに気づいたのです。
そして自分の感情を注意深く見守った結果、
『5つのLike』を軸としたときに、
五角形が大きくなる活動をしている時には満足感を感じ、
五角形が小さくなる活動をしている時には不満足感を感じる、
ということに気づいたのです。
例えば、今より大きなお金が手に入るとしても、
時間と場所の制約が出てきたり、
好きでもない仕事をする必要があったり、
嫌いな人と関わる必要があれば、
それはやらないことにしたのです。
今の私の興味は、
『どうしたらこの五角形をもっと大きくできるだろうか?』
ということに尽きます。
そしてこの『5 Like Method』は、
今も現在進行系で成長しています。