紙一重の世界

2月 14, 2014

ソチオリンピックの映像を見ていて、
あらためて実感すること。

スピード系の競技ではコンマ数秒の差で、
演技系の競技ではちょっとした見栄えの違いで、

オリンピックに行けるかどうかが決まり、
メダルが取れるかどうかが決まり、
メダルの色が決まります。

この違いなんてもはや、
素人の私達には全く見分けがつかないほどです。
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確かに違いは僅かなのですが、
その僅かな違いを出すために必要な努力は、
上に行けば行くほと、大きくなっていきます。

ちょうどこの図のようにです。

例えば陸上の100m走を例に取ると、

12秒から11秒に縮めるために必要な努力と、
11秒を10秒に縮めるために必要な努力を比較すると、

後者の方が圧倒的に膨大な努力が必要でしょう。

つまり、

上に行けば行くほど、
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投下した労力に対する『伸びしろ』は、
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小さくなっていきます。
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この話は、
音楽の世界にも通じるものがありますね。

私は、仕事に集中したい時に
よく音楽を聞くのですが、

『なるべくハイクオリティーな音を聞きたい』

という嗜好を持っていて、

この世界にどっぷりとはまっていくにつれ、
購入するイヤホンやヘッドホンの数と金額が、
どんどん上がってきてしまっています。

いわゆる『高級』と分類される価格帯は、
イヤホンでは5万円以上のもの(最高で30万円ぐらい)、
ヘッドホンでは10万円以上のもの(最高で50万円ぐらい)、
という世界なのですが、

はっきり言ってヘッドホンでいうと、
10万円のヘッドホンと50万円のヘッドホンを比較しても、
音質が5倍も違うことはありえません。

例えば、
先日も中野のブロードウェイにある
『フジヤエービック』にて、

ULTRASONEのedition5(50万円)を試聴してきましたが、
手持ちのedition8(16万円)との差が、
僅かにしかわかりませんでした。

『わかる』といっても、
edition5を頭にかける時に、
そのあまりにも高級感漂う佇まいに、

『今からいい音が聞けるぞ!』

と思い込んでしまっている
『プラセボ』的なところがあるので、

目隠しをして聞いたとすると、
どちらの音かを聴き当てる自信は50%ぐらいしかありません。。

ただ、この僅かな音質の差を生み出すために、
作る側の人達は膨大な労力をかけていると思うのです。

ここにスポーツと通じる世界があります。

音の世界においては、
コンサート会場などでのライブや、
スタジオで収録をする時の音が最高の状態であり、
これをベースとして、

『生の音を如何に再現できるか?』

ということへのチャレンジです。

スポーツの世界においては、
予め人間の肉体的な限界があり、
これをベースとして、

『如何に限界を更新していけるか?』

ということへのチャレンジです。

ビジネスの世界においては、
実はこれらと逆の現象が起きます。

継続的な努力から得られる結果というのは、
幾何級数的に上がっていくのです。

継続的に努力を続けていくと、

ある日突然、
売上が10万円から20万円に上がったり、
10万円から100万円に上がったりします。

このように考えると、
私達が活動しているビジネス社会が、
『如何に可能性に満ち溢れたものか?』

ということがよく理解できます。
得られる結果は青天井なのですから。

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