
有料noteはどこで区切る?2,176本を解析してわかったこと
この記事のポイント
- ✓有料noteの無料部分は7割にするという定説があります
- ✓有料記事2,176本を数えると
- ✓無料で読めるのは全体の24%でした
有料noteの区切り位置について、よく見かける説があります。 全体の7割を無料で読ませて、残り3割を有料にする。
これも、数えてみました。
前回までに、値段とテーマと文字数は数えています。
https://note.com/hirajo/n/n5b375634e826
調べ方
note は、有料記事の下に「この続きは〇〇字」と残りの文字数を出しています。 無料で読める部分と合わせれば、記事全体の長さと、無料の割合が分かります。 つまり、誰でも見える情報だけで、区切り位置は分かります。
調べたのは有料記事2,176本です。 note の検索で、62のテーマを人気順に見ていきました。 調べた時点で人気だった記事の分析になります。
1. 無料で読めるのは、4分の1でした
結論から書くと、7対3という定説は実際と違いました。無料で読めるのは全体の24%です。

- 無料の割合の真ん中:24%
- 下位25%:13%
- 上位25%:39%
いちばん多いのは10%台で、次が30〜49%と20%台。 つまり実際の相場は、1割から5割の間に広がっています。
2. 高い記事ほど割合は小さいが、試し読みはむしろ長い

値段が上がるほど、見せる割合は小さくなります。 500円未満は27%、3,000円以上は13%です。
ただし、無料で読める文字数は逆に増えます。 500円未満の932字に対して、3,000円以上は2,263字です。 記事そのものが5倍長いので、13%でも2,000字を超えます。
高い記事は出し惜しみしているのではなく、記事が長いぶん試し読みも長くなっています。
3. 大事なのは割合ではなく、無料部分の文字数でした
区切る位置は、割合ではなく文字数で決まっていました。無料部分の真ん中は1,158字です。
2,176本のうち948本、4割以上が1,000字未満でした。 割合がばらけているのに文字数がここに集まるので、多くの人は「導入を1,000字前後書いて切る」で決めていることになります。
これは理屈にも合います。 記事が3,000字でも2万字でも、読む人が買うかどうかを決めるのは最初の数分だからです。 そこで足りるだけ書いたら切る。それ以上見せても、判断は変わりません。
4. 無料部分が少ない記事のほうが、スキは多い
無料の割合で分けて、スキの数の真ん中を出しました。

13%以下の記事はスキ51、50%以上の記事はスキ34。見せる量が少ない記事のほうが多く付いています。
この結果は、直感に反します。 たくさん無料で読ませたほうが、返報性の法則で感謝されて、スキも増えそうなものです。
ただ、スキを押す場面を考えると、説明が付きます。
無料部分は、読んだ人にとってまだ何も解決していない場所です。 問題提起と、書き手の状況と、ここから先に答えがある、という予告まで。 そこで足を止めた人は、良さそうだとは思っても、まだ何も受け取っていません。
一方で有料部分まで進んだ人は、答えを受け取っています。 スキを押すのは、たいていそちら側の人です。
つまり無料部分は、たくさん配るほど感謝されるものではなく、買うかどうかを決めてもらうための場所です。
もうひとつ、値段の影響もあります。 高い記事ほど無料の割合が小さく、そういう記事は書き手の名前が知られています。 知られている人が高く売り、結果として割合が小さくなる、という順番も混ざっています。
5. 区切るときの注意点
note の作りの制約から、区切る前に知っておくことが3つあります。
- 有料ラインは1本だけです。無料と有料の2分割しかできません
- 購入ボタンの上に出るのは文字数だけです。何が読めるかは、ラインの直前に自分で2行から3行書いておく必要があります
- 検索エンジンには無料部分しかインデックスされません。拾わせたい言葉は無料側に入れます
まとめ
- 無料で読める割合の真ん中は24%。7割を無料にしている記事は4%しかない
- 値段が上がるほど無料の割合は小さくなる(3,000円以上で13%)
- 実際は割合ではなく、無料部分を1,000字前後で切っている記事が多い
- 無料部分が少ない記事のほうがスキは多いが、これは値段と知名度の差だと思われる
結論
・有料にするなら、記事全体で最低3,000字は欲しい。 実際に並んでいる有料記事の4分の1は2,616字以下ですが、いちばん安い500円未満の帯でも3,450字あります。 これを下回ると、値段に対して薄く見えます。
・ただし平均は4,814字。長ければ長いほどいい、ではありません。 文字数とスキの相関はゼロでした。1万字を超える記事もありますが、それは値段が高い記事の話です。 500円で1万字を書いても、売れ行きが5倍になるわけではありません。
・無料と有料の境目は、全体の20%から25%。 実際の真ん中は24%でした。 ただし割合より、無料部分を1,000字前後にすることのほうが揃っています。 5,000字の記事なら1,200字前後、1万字の記事なら2,000字前後で切る。これが相場です。
どこで区切るかは、割合で決めるものではありませんでした。 買うかどうかを決められるだけ書いて、そこで切る。 残りが3,000字でも1万字でも、切る位置は同じところになります。
よくある質問
Q. 有料noteの無料部分は、何割にするのが正解ですか
実際に多いのは全体の24%です。 ただし割合より、無料部分の文字数のほうが揃っていました。真ん中は1,158字です。 迷うなら、導入を1,000字前後書いて切るのが相場に合います。
Q. 「7割を無料にする」という説は間違いですか
2,176本のうち、無料が7割以上の記事は97本(4%)でした。 多数派ではありません。
Q. 高い記事ほど、無料部分を減らすべきですか
割合で見ると、3,000円以上の記事は13%まで下げています。 ただし記事自体が長いので、無料で読める文字数は2,263字と、むしろ増えています。 値段を上げるなら、削るのではなく全体を長くするのが実際の形です。
Q. 無料部分が少ないほうが、スキは増えますか
数字の上では、無料13%以下の記事のスキは51、50%以上は34です。 ただし高い記事ほど無料の割合が小さく、そうした記事は書き手の名前が知られています。 絞ったから増えた、とは言えません。
Q. 有料ラインは何本も引けますか
1本だけです。無料と有料の2分割しかできません。
Q. 有料部分は検索に出ますか
出ません。検索エンジンに載るのは無料部分だけです。 拾わせたい言葉は、無料側に入れてください。




