
AIの恩恵か? 意外なルートで、自分のサイトへのリンクが集まり始めた
この記事のポイント
- ✓自分のサイトの Search Console でリンク元を全部たどると
- ✓知らない人の記事の「参考文献」の欄から
- ✓リンクが集まり始めていました
私が運営しているサイトの Search Console で、リンクのレポートを開きました。 外部からのリンクは、合計799件ありました。
上位はトップページへのリンクで、はてなや Yahoo! からの昔からのものがほとんどです。 ところが、ブログの記事に付いているリンクだけを見ていくと、少し違う形が見えてきました。 知らない人の記事の最後にある「参考文献」の一覧に、私のサイトの記事が並んでいたのです。
リンク元を全部たどって、どんな記事から、どんな形でリンクされているのかを確かめました。
調べ方
Search Console の「リンク」から、次の順にたどりました。
- 「上位のリンクされているページ」で、外部リンクが付いているページを全部出す(98ページ)
- そのうちブログの記事(68本)について、1本ずつリンク元のサイトを出す
- リンク元が note のものは、さらにリンク元の記事の URL まで出す
Search Console の表は、1ページに25行ずつしか出ません。 画面の下のページ送りで、全部めくって集めました。
note の記事は、note の公開 API で公開日と本文を取り、私のサイトへのリンクの前後を読みました。
ブログの記事へのリンクは、どこから来ているか
外部リンクが付いていたブログの記事は68本、リンクは125件でした。 リンク元のサイトは36個です。
- note から:19本
- はてなブログから:5本
- Yahoo! から:3本
- そのほかの33個のサイトから:1〜6本ずつ
数字は、それぞれのサイトからリンクされていた、私のブログの記事の本数です。
トップページへのリンクがはてなと Yahoo! ばかりだったのに対して、ブログの記事へのリンクは、note と個人のブログが中心でした。
note のリンク元は、31本の記事だった
note からのリンクをさらにたどると、リンク元は31本の記事でした。 公開日で分けると、次のとおりです。
- 2020年と2022年:2本
- 2026年:29本
2020年と2022年の2本は、書いた人が自分の経験の中でサイトの名前を挙げたものでした。 2026年の29本は、形がまったく違いました。
2026年の29本のうち、20本に「出典」の欄があった
2026年の29本のうち20本は、本文の後ろに「参考文献」「出典」「情報ソース」「引用元」のような欄があり、その中に私のサイトの記事が入っていました。
たとえば、次のような書き方です(題名は伏せています)。
参考文献
[1] (私のサイト).「2026年版|(記事の題名)」
[2] 内閣府.(令和5年). 令和5年版高齢社会白書(全体版).
[3] (私のサイト).(2026年3月26日).(記事の題名)【情報ソース一覧】
・(記事の題名)(https://(私のサイトの記事のURL))
・(記事の題名)(https://...)番号を振って、サイト名、日付、題名の順に並べる書き方は、論文の参考文献の書き方です。 本文のほうにも「[1, 2]」のような番号が付いているものがありました。
note の個人の記事で、ここまできちんと出典を並べる書き方は、ふつうはあまり見かけません。 一方で、AI に調べものをさせると、この形の出典一覧が付いた文章が返ってきます。 リンク元の記事が AI で書かれたのかどうかは、外からは確かめられません。 ただ、形はよく似ています。
同じ書き手が、何本もの記事で私のサイトを出典に挙げていることもありました。 1人の書き手の8本の記事から、リンクが付いていました。
月ごとに見ると、増えている
2026年の29本を、公開した月で数えました。
- 3月:2本
- 4月:1本
- 5月:1本
- 6月:2本
- 7月:9本
- 8月:5本
- 9月:9本
7月から、急に増えています。
企業のサイトでは、参考文献が自動で付いていた
note の外では、ある IT 企業のオウンドメディアから、私のサイトの記事6本へ、11件のリンクが付いていました。 このサイトは、もう少し仕組みが見えました。
記事の最後に「参考文献」のカードが並んでいて、その中に私のサイトの記事が入っていました。
ページのデータを見ると、このカードには "source":"injected" という印が付いています。
記事を作る仕組みが、題材に合う外部の記事を自動で選んで、後から差し込んでいるようです。
このサイトの参考文献カードは、全部で65,176件ありました。 私のサイトだけが特別に選ばれているわけではなく、似た題材を書いている他のサイトも、同じように並んでいました。
リンクの中身
数え方の注意も書いておきます。
- note の記事の中のリンクには、
rel="nofollow"が付いています - 企業のサイトの参考文献カードも、11件すべて
nofollowでした - Search Console は、
nofollowのリンクも外部リンクとして数えています
企業のサイトからのリンクについては、Google アナリティクスでも確かめました。 半年あまりのあいだ、そこから来た人は0人でした。 リンクが付いていることと、そこから人が来ることは、別の話です。
検索への効果は出ているか
リンクが付いたことで、検索での見られ方は変わったのでしょうか。 note の記事から引用された私のブログの記事19本について、最初に引用された日の前後21日ずつで、Search Console の数字を比べました。
サイト全体の波に左右されないよう、ブログ全体の表示回数の伸びとも並べています。
- 引用されたあとの表示回数が、ブログ全体の伸びを上回った記事:2本(どちらも表示回数が21日で60回に満たない記事)
- 下回った記事:17本
- 平均掲載順位:上がった記事も下がった記事もあり、決まった方向は見えませんでした
引用されたあと、検索で目に見えて伸びた記事はありませんでした。
今のところ、検索への効果は出ていないと見ています。
前に書いたとおり、リンクには nofollow が付いているので、この結果とも合っています。
もうひとつ、数字を並べて気づいたことがあります。 19本はどれも、引用される前の21日間の平均掲載順位が4位から8位台でした。 つまり、検索の1ページ目に出ていた記事が、あとから引用されていました。 引用されたから検索で上がったのではなく、検索で上にいたから引用された、という順番です。
まとめ
- ブログの記事へのリンクは、note と個人のブログからのものが中心だった
- note のリンク元31本のうち29本は2026年の記事で、そのうち20本は記事の後ろの出典欄から私のサイトにリンクしていた
- 出典欄は、番号を振ってサイト名・日付・題名を並べる、論文のような書き方だった
- 2026年の7月から、こうした記事が増えている
- 企業のサイトでは、記事を作る仕組みが参考文献を自動で差し込んでいた
- 引用された記事の検索の数字は伸びておらず、検索への効果は今のところ見えない
- 引用されたのは、もともと検索の1ページ目に出ていた記事だった
いまのところ、目立った成果は出ていません。 それでも、AI が調べものをするときに自分のサイトを出典として拾っている、ということには、これからの可能性を感じています。
あなたのサイトは、どこかの記事の出典の欄に載っていますか? Search Console のリンクのレポートで、一度たどってみてください。




