相談事例:アラ還民泊ビジネスS.M.さん(男性)

8月 12, 2019

沖縄県在住のアラ還の男性、S.M.さんは会社を早期退職して沖縄に移住。

沖縄に物件を2軒保有して、Airbnbで運用。

そんな中、ネットを活用してより収益性を高めることができないかということで、男のコンサルティングを受けることになった。

 

S.M.さんの現状

早速ヒアリングをしてみると、
1泊の価格設定が5,000円、
そこから清掃代行業者に掃除をお願いすると1,500円、
粗利は3,500円。

Airbnbからも手数料を引かれるので、このままでは利益が出ないということで掃除はご自身で対応されているようだった。

男は早速シミュレーションしてみた。
2018年6月に施行された民泊新法(住宅宿泊事業法)のルールにより、1年のうち180日以上は営業することができない。つまり最大でも月の半分しか民泊による家賃収入を稼ぐことができない。

では、毎月15日民泊で営業して満室だったと仮定すると、1ヶ月の売上は

5,000円/泊 ✕ 15日 ✕ 2物件 = 150,000円

ここからAirbnbの手数料3%が差し引かれると、

手数料:
150,000円 ✕ 3% = 4,500円
150,000円 ー 4,500円 = 145,500円

となる。

満室でこの数字となるが、Airbnbの沖縄の平均稼働率は約50%なので、現実的にはこの半分の売上と見るほうが良さそうだ。

すると利益が10万円未満となってしまう。
これは清掃を自分でやった場合なので、清掃を代行業者に外注するとほぼ利益が出なくなるのではないだろうか?

むしろ、清掃のアルバイトをやったほうが儲かるかもしれない・・・。

このような場合、あなたならどういった改善策を考えるだろうか?

男のアドバイス

男はこのような場合、民泊をとりまくビジネス生態系の全体像を把握しようとする。

民泊で1番儲かっているのは果たしてだれなのか?
ということだ。

男の予想としては、

①民泊の運営代行
②民泊の清掃代行
③民泊のコンサルティング

といった、民泊をやりたい人をサポートする業者が儲かっていると予測した。

いわゆる、「ツルハシビジネス」だ。

<豆知識:ツルハシビジネスとは?>
1840年代にアメリカのカリフォルニアで発生した「ゴールドラッシュ」。金脈を探し当てるために採掘者達が殺到したことからそう呼ばれるようになった。
この時、採掘者に「ツルハシ」を販売した業者が1番儲かったという話からこの言葉が生まれた。
ジーンズのリーバイスも、採掘者にジーンズを売りまくってその後巨大企業に成長したので「ゴールドラッシュ最大の勝者」と呼ばれている。

ーーー

そこで、沖縄の民泊代行会社がどのくらい儲かっているのか調べてみたところ・・・。

約40件ほどの物件を管理すると約年間800万円の収益という数字だった。

これは高いだろうか?安いだろうか?

男から見ると、安いと感じた。

40件を管理するとなると最大40名の依頼主とやり取りをすることになるので、そこそこの事務作業が発生する。

自分1人でやっていてはつきっきりになってしまうだろうから、おそらく人を雇うか事務作業を外注するか、という選択になる。

すると自分が取れる利益はどんどん下がっていき、半分も残らないのではないだろうか?

ここで出した男の結論は、「③民泊のコンサルティング」だった。

自分が民泊のプレイヤーとして儲かっていないのに、それを勧める側に回るのは気が引けるので、通常であればこれはオススメしない。
(それは男のビジネス美学に反するからだ。)

ところが、少し前に男がコンサルティングをした方のことを思い出し、ビビっと来たのだ。

その方は長崎で長年下宿をやられているNさん。
ご自身のお子さんが既に独立して部屋が余っており、その部屋を使って長年下宿を運営してきた。
主に外国人の留学生を受け入れており、今年もタイからの留学生を受け入れるのだとか。

その合間を縫って民泊も始めた。
Nさんの真心こもった手作りの朝食が好評で、宿泊客の満足度はとても高いようだった。

男はこの話を聞いて、自分の母親のことを思い出した。
男は3人兄弟の次男で、3人とも実家を出ているため、実家には部屋が余っている。

以前母親が「あんた達が居なくなって寂しいから下宿でも始めようかしら」とこぼしていたのを思い出したのだ。

つまり、大きな利益が出なくても、「生きがい」を感じて毎日を生き生きと過ごせるのであればやってみたい、というシニア世代の潜在ニーズがあるのでは?
と考えたのだ。

しかし、シニア世代の方からしてみると、Airbnbなどという外資系のよくわからない会社のサービスであり、ネットを活用して集客など様々なことをやっていかなければならないので、同世代の人たちからしてみればこれはかなり敷居が高いことなのではないだろうか?

その点、S.M.さんは既にAirbnbを使った民泊運営を実践することができているので、これはかなりのアドバンテージになると思った。

そこで男がS.M.さんに提案させて頂いたのが・・・。

「シニア世代向けに特化した民泊コンサルティング」

だ。

<ターゲット>
・ITが苦手な60代(定年組)

<潜在ニーズ>
そこまで儲からなくても良いので、月5万円ぐらいの収入になって、空き部屋を活用したいシニア世代

<キャッシュポイント構造>
・オンラインセミナー:3,000円
を入り口として、「初心者がAirbnbに登録してスタートするまでのサポート」という切り口で、
動画講座:29,800円

スタートアップコンサルティング:198,000円
の2つを用意する。

その上で民泊の醍醐味や楽しさを日々情報発信していけば、一月に1人程度はスタートアップコンサルティングのお客様を獲得できるのではないかと思う。

おまけとして、不動産の新規購入を伴うものであれば、もし不動産業者に紹介して成約すれば紹介料ももらえるかもしれない。

何よりも重要なことは、既存のAirbnbのモデルが自分で掃除をしてしまっている労働集約型的な要素があるのに対し、オンラインセミナー(3,000円)や動画講座(29,800円)は非労働集約型となっている点だ。

これなら何件注文が入ってもS.M.さんの労力は変わらない。

コンサルティングだけは労働集約型になるが、これは高単価なのでやっても良いと思う。

以上が、男が出した結論だ。

今回のケーススタディーのより詳細な情報は、以下の動画講座で解説している。

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