これは、大学時代の私の担当教授から、私が卒業する時に言われた言葉。
こんな言葉を頂けるということは、当時からかなり異端児だったということ。
何せ同じ工学部の機会系学科の200名の学生のうち、8割が大学院へ進学、2割が大学推薦枠を使ってメーカーなどに就職。
私の知る限り、大学推薦枠を使わず、ゼロベースで就職していたのは、200名中私1人だけだった。
さらには、そうやって獲得した内定すらも、全部辞退してしまった。。
実家が裕福だったわけでもなく、コネがあったわけでもなく、宮崎というド田舎で高校までの18年間生まれ育った私。
大学までは『平凡な人生』を歩んでいた。
そんな私が世の中の平均値よりも少しだけ早く独立起業を果たすことができ、これまで生き残ることができたのは、
200名中1人という、『1%以下の行動』をしてきたからだと思う。
結局は第二新卒枠で就職することになり、その会社も1年半で辞め、その後フリーランスになり、友人と会社を作って1ヶ月で会社をたたんで、再度就職活動をしていた時に、ある会社の面接担当者のオジサンに、
『君はいろいろな経験をしすぎたね・・・』
と言われたほどだった。
大学時代までの私からしてみれば、今の人生は波乱万丈なのかもしれない。
でも、独立起業というものは、海に乗り出す小舟のようなものだ。
もしかしたら、大波がきて転覆するかもしれない。
でも、しっかりと準備をすすめることによって、最初は手漕ぎだった小舟がエンジン付きのボートになり、ボートから中型のヨットになり、ヨットから豪華客船になっていく。
ここまでくれば、優雅なクルージング生活が待っている。
多くの人達は、波に飲み込まれるのが怖いために、海辺にただ座って海から寄せられてくる小さな貝を拾い集めているだけだ。
人生を終える時に、
『ああ、本当に素晴らしい人生だった!私の人生に後悔は無い!』
と心の底から思えるのかどうか?
アメリカで80歳以上の方々にアンケートをとり、
『あなたの人生で後悔していることは何ですか?』
という質問に対して最も多かったのは、
『もっとチャレンジしておけば良かった』
ということだそうだ。
このことからわかることは、私のような異端児に限ったことではなく、多くの人々の心の中には、
『もっとチャレンジしたい。自分の人生を完全燃焼したい。』
という気持ちが眠っている、ということではないだろうか?
本書を読めば、独立起業をすることが単なるリスクではなく、しっかりと地に足をつけ、自分の人生をデザインしていけるものだ、ということを知って頂けると思う。