ITの専門家である私からしてみると、多くの起業家のWEBサイトは「穴だらけ」であることがわかります。
幾つか例を挙げてみますので、あなたの公式サイトと比較してチェックしてみてくださいね。
WEBサイトの名称や記事のタイトルのつけ方がおかしい
そもそも論になりますが、WEBサイトを設置する目的の1つとして、『検索エンジンから集客する』というものがありますが、その場合は見込み顧客となる方が検索するようなキーワードをWEBサイトの名称や各記事のタイトルに入れたほうが効果的です。
例えば、店舗型のビジネスやサロン運営など、場所に依存したビジネスをされている場合は、「東京都中野区のネイルサロン◯◯」のように、地名を入れたほうが効果的です。意外とこれができていないのです。プロのWEBデザイナーでも、こういったことが理解できている人は少ないので、注意が必要です。
サービス案内ページが散らばっている
女性起業家によくありがちなのが、毎回の記事の下にサービス案内を載せているもの。これは『売り込み感』が出過ぎるだけでなく、サービスメニューや料金を変更した場合に、全ページを書き換える手間がかかってしまいます。王道は、サービスページはどこかに1ページでしっかりと作っておき、各記事からそのページにリンクするパターン。また、期間限定のサービスの場合は、サービス終了時にはそのリンクを全て取り下げるなどといった作業が必要となります。
こういった管理も、WordPressを使うことで必要最小限の作業で済むことになります。
検索エンジンに嫌われるページの作りになっている
最近のスマホやデジカメの画像はどんどん高画質化しているため、1枚の写真あたりの容量が数MB(メガバイト)〜数十MBになります。これらの写真をそのままブログにアップしてしまうと、とても重いページとなり、検索エンジンから低い評価をされ、検索順位も下がってしまいます。
それ以外にも幾つか押さえないといけない「セオリー」があるのですが、セオリーを完璧にこなせている起業家はまずいません。
URL(アドレス)が日本語表記になってしまっている
WordPressを使って構築しているWEBサイトで時々みかけるのが、リンクの表示が
http://xxx.yyy.com/記事のタイトル
という感じで、ドメイン以下のURL(赤字の部分)が日本語になってしまっている場合があります。これでも一応アクセスはできますが、検索エンジンにとってはやはり日本語よりも英数字のみで構成されたURLのほうが望ましい(評価が高くなる)と言われています。
このリンクは、WordPressの記事を投稿する時に書き換えることで対応することができます。
アクセスログが取られていない
これ、意外と多いんですよ。アメブロのアクセスログは先に述べた理由でNGで、王道はやはり『Googleアナリティクス』。プロのデザイナーさんでも、こちらからお願いしないと気づいてくれないことが少なくありません。運用のことまで考えられていないのですよね。
お問い合わせフォームが設置されていない
あなたの公式サイトに来た方があなたに興味を持ち、あなたからもっと情報を取りたいと思った場合、次のようなアクションを取るでしょう。
①FacebookなどのSNSでフォローする
②メールマガジンに登録する
③お問い合わせフォームからお問い合わせする
この以外と③ができていないんです。
まだあなたのことを知らない人が取りやすいアクションとしては、
①もしくは③ > ②
という形になります。
でも、訪問者が必ずしもSNSをやっているとは限らないし、やっていたとしても、あなたのことをフォローしていることを知られたくなかったり、会社やママ友などにSNS上の行動をあまり知られたくないために殆ど活動していない、ということもあるからです。かといって、メールマガジンに登録するのもなかなかハードルが高いものです。
ここでお問い合わせフォームを設置していれば、お問い合わせが発生し、そこからあなたのビジネスにつながる可能性があります。お問い合わせフォームを設置していなければ、この訪問者はあなたとファーストコンタクトを取ってくれる機会が激減してしまうのです。
ちなみに、私がWordPressで使っているお問い合わせフォームのプラグインは「Contact Form 7」といいます。
さらには、1)のFacebookやYouTubeでフォローしてもらう場合、
<Facebookの場合>
①ページに飛ぶ
②「フォローする」ボタンを押す
<YouTubeの場合>
①チャンネルに飛ぶ
②「チャンネル登録」ボタンを押す
というアクションが必要になりますが、これをワンクリックで実現するテクニックもあります。この方法も、今回の講座の中でお伝えしています。
電話番号が目立つ位置に表示されていない
店舗型のビジネスを展開している場合、『電話による問い合わせ』が最も多かったりします。
ところが、電話受付をしているにも関わらず、電話番号がサイト上の目立つ位置に表示されていない。『運営者情報』のページに表示してあるだけだったりします。この場合は、WEBサイトの全ページの右上など、目立つ位置に電話番号を表示すべきです。
また、スマホで見た時に電話番号をクリックすると自動的にコールできるような形式にしておくのが望ましいです。その場合は、電話番号を下記のようなタグで囲えば大丈夫です。
<a href=”tel:0120-0000-0000″>0120-0000-0000</a>
メルマガや公式LINEへの導線ができていない
私は現在、『情報発信ビジネスをするのであればメルマガと公式LINEは必須』とお伝えしています。
その理由は、メルマガと公式LINEが唯一、『プッシュ型の媒体』だからです。プッシュ型というのは、こちらが情報を配信したい時に配信できる、ということです。
例えばあなたがセミナーやお茶会の告知をしたい時に、記事をブログに投稿しても、誰かが見に来てくれるという保証は一切ありません。
一方、メルマガであれば相手の受信トレイに、公式LINEであれば相手のLINEアプリに、あなたの情報を確実に届けることができるのです。
つまり情報の『伝達率が格段に違う』ということです。
これはネット上でのビジネスに限った話ではなく、レストランでアンケートに答えるとプレゼントがもらえるキャンペーンをよくやっていますが、あれは顧客の個人情報を集めるのが目的なのです。顧客は、プレゼントが欲しいために住所や電話番号、メールアドレスなどの個人情報を記入します。お店側はこれをデータベース化して、その後DM(ダイレクトメール)を送るなどしてリピート率アップにつなげているのです。
従って、ネット上でビジネスをするうえではメルマガや公式LINEは必須であり、これをやっていないとしたら問題外です。あなたがもし、『やらなくてもそこそこビジネスになっていますよ』という場合、これらをやれば売上は数倍か、多ければ10倍以上になることでしょう。
メルマガや公式LINEをやっている方でも、公式サイトからうまく誘導できていない方が多いです。これらの入り口を適切な位置に適切な形で配置することで、登録率は大幅に変わってきます。
さらには、メルマガや公式LINEへの導線ができていないまま、Facebook広告などに広告費用を使っている方が見受けられます。これは例えるならば、『川でザルを使って水をすくっているようなもの』で、とてももったいないです。せっかく広告費を投入するのですから、広告で来た方がメルマガに登録して欲しいのか、公式LINEに登録して欲しいのか、無料レポートをダウンロードして欲しいのか、セミナーやお茶会に参加して欲しいのか、商品やサービスを買って欲しいのか、といった目的を明確にして、その導線をしっかりと用意すべきです。
あなたが「何ができる人なのか?」がわからない
あなたの公式サイトにたまたま人が来てくれても、あなたがどんな人で、何ができるのか、どんなサービスを提供しているのかがわからないと、決してサービスのお申込にはつながりません。またサービスの案内ページがわかりやすく魅力的になっているか、各記事からの導線は適切かも大事なポイントです。
アメブロの広告が取り外されていない
アメブロは広告収入で成り立っているサービスです。あなたに無料でブログのシステムを提供する代わりに、あなたのブログのサイドメニューや記事の下など、ありとあらゆる場所に勝手に「広告」が出現します。
これらの広告の表示回数やクリック回数に応じて、アメブロが広告主から広告料を請求します。
ところが、せっかくあなたのブログを読みに来た方が広告につられて広告主のWEBサイトに飛んでしまう可能性が出てきます。最悪の場合、同業他社のWEBサイトに。。
せっかく良い記事を書いても、自分のファンが外に逃げてしまうかもしれない状況を作るのは本末転倒。これが月額1,000円の払えばアメブロの広告を外すことができます。ビジネス目的の場合はお金をかけてでも広告は外しておくべきです。