普段、情報発信のコンサルをしていて、多くの人がネックとなっているのが、
- 多量の文字を打つことが苦手
- 筆不精
という点だ。普段、文字入力が慣れていない方は、どうしても「面倒」と感じてしまうものだ。そういう場合であっても、人に話す形だったらできる、という方は少なくない。少し前からiPhoneやMacに音声入力機能が搭載された。
以前(数年前)は、確かに入力はできるけどあまり実用的ではないという印象だったが、今回久々にiPhoneの音声入力を試してみてかなり精度が高くなっていて驚いてしまった。そしてMacの音声入力を試してみたところ、ほぼiPhoneと同じレベルの精度であることが確認できた。時代は進化したものだ。
さらに、この音声入力を駆使することで、仕事の効率(特に情報発信)がかなり良くなった。「今年買って良かったものNo.1」ならぬ「今年知って良かったことNo.1」であることは間違いない。
というわけで、今回は音声入力のやり方と効果について解説をしたいと思う。
<動画で見たい場合はこちら>
まずは音声入力の設定から!
まずは設定をお伝えさせていただく。
Macでの音声入力の設定
①左下のシステム環境設定を開く
② 「キーボード」を開く
③「音声入力」タブをクリックし、音声入力をオンにする
④言語の設定は、「日本語(日本)」だけで良い。英語も試してみたけれど、かなり発音が綺麗でないとご入力しまくるので、これはネイティブ並みに発音が綺麗な人や、仕事で英語を使うなどといった環境の人でないと必要ないと思う。
⑤音声入力を起動するには基本、以下のいずれかのショートカットキーから呼び出すようにするか、自分で独自に設定することもできる。
- Fn(ファンクション)キーを2回押す
- 右のCommandキーを2回押す
- 左のCommandキーを2回押す
- どちらかのCommandキーを2回押す
ちなみに男は、「Ctrlキー」+「J」をショートカットキーとして設定している。
iPhone/iPadの音声入力の設定
①「設定」ー「一般」メニューを開く
②「キーボード」を開く
③「音声入力」にチェックを入れる
④「日本語」にチェックが入っていることを確認する。英語(日本)に関しては、英単語の発音がかなりきれいでないとうまく読み取れないようだったので、英語に自信がある人が仕事で英語を使う人でない限り必要ないと思う。
音声入力早見表
以下は音声入力の早見表で、基本的にiPhoneやMacでこのとおりに発音すればうまくいく、とされている。
ところが、この中でスペースの入力に関してはなかなかうまくいかず、漢字で「田吹」と変換されてしまう。
また、丸付き数字に関しては、①〜③はうまくいくけれども、④以降はうまういかない、という問題が確認された。
ただ、それ以外は良好に認識をしてくれているので、これらの特徴に気をつけながら手入力と合わせて使っていけばかなり効率は良くなると思う。
音声入力の方法(基礎編)
基本的には、テキストエディターなどのソフトを立ち上げ、先ほど設定したショートカットキーを入力すれば音声入力ができる状態になる。
このマークが出たら音声入力待ちの状態だ。
そのまま口頭で喋って、喋り終わったら完了ボタンを押すかエンターキーを押すと確定される。
あまりに一度に大量の言葉を認識させようとすると途中で自動的に音声入力が終了してしまうため、一文ごとに確定していくのが良さそうだ。
「両手でブラインドタッチ VS 音声入力」結果は如何に?
男は大学を卒業してからIT業界一筋でもう20年以上毎日のようにパソコンを触っている。なので両手を使ったブラインドタッチにはそこそこ自信がある。しかし、今回以下の例文を使って領地を使ったブラインドタッチと音声入力の入力速度を比較してみた。
結果は詳しくは上記の動画を見ていただきたいのだが、
- 両手でブラインドタッチ・・・31秒
- 音声入力・・・17秒
と、音声入力の圧勝に終わってしまった。
早いだけでなく、音声入力の場合はキーボードをほとんど打たないため終わった後の疲労感がほとんどないことが、実際にやってみてかなり快適だということがわかった。
音声入力の方法(応用編)
テキストエディタに入力するときだけではなく、メールソフトや各種Messengerアプリ、各種ブラウザなどでも音声入力を利用することができる。例えば、ブログ記事を書くときにワードプレスの管理画面を開きそのまま音声入力をすることも可能だ。ただし、MacのSafariでの音声入力の場合、入力後に入力した文字が二重に入ってしまうと言う問題が確認されている。
Google ChromeやFireFoxに関しては問題がなかった。ので、現在男はGoogle Chrome上でWordPressを開いて音声入力でこの記事を入力している。
検索時にも使える
例えば、ブラウザで検索をする際に検索ウインドウ上でも音声入力を使うことができる。これも実際に使ってみるとなかなかいい感じだ。
文字起こしにも使える
例えばMacででファイルを再生しながらそのとおりに喋り、それを音声入力するといったことが可能だ。これはアップル製品のよく考えられた点で、音声入力は録音された音声は拾わず、肉声のみを拾うような設計となっているようである。
つまり、会議中の議事録を取ろうとすると全員が肉声なので難しいけど、その会議を一旦録音しておき、後から再生させながら自分で喋りながら音声入力を行うと言う使い方なら可能だ。
これは会社の業務にもかなり使えるのではないだろうか?
慣れてくると、手入力とのハイブリッド入力が可能になる!
音声入力はある程度の癖があるものの、そこは、入力でカバーするとして両者の良いところをとりながら営業することでかなり効率が良く高速な入力を行うことができることがわかった。
この音声入力に出会えたことで、長文の記事を書くことへの心理的な負荷がかなり下がり、ブログやメルマガを書くのがさらに楽しくなってしまった。
この調子なら、本もたくさん出せそうな勢いである。
音声入力における3つの注意点
実際に音声入力を使って注意すべき点というか、気づいた点をまとめておく。
①ネットにつながっていないと使えない
オフラインではうまく入力した音声が文字に変換されないと言う現象が確認された。
これは音声入力の精度を上げるためと思われるが、MacにしてもiPhoneにしても変換する際に手元の入力とネット経由でのアップルのシステム上の情報を照合させながら音声入力の変換をかけているようだ。
ただし、今の状況では絶対にネットにつながらない環境と言うのはなかなかないためこれはさほど問題ではないと思う。
②AirPodsなど、イヤホン、ヘッドセットを使ったほうが良いかどうか?
ネット上の情報ではイヤホンやヘッドホンを装着した方が音声入力の精度が高まると言う情報見かけるが、男が使用した環境ではAirPods経由の方が逆に精度が下がったりする現象が確認されたので、これはケースバイケースではないかと思う。
従ってこの点に関してはご自身の環境で様々な形を試して見られた方が良いと思う。
③Googleドキュメントのほうが精度が高い?
Googleドキュメントにも音声入力機能があり、Googleのほうが精度が高いと言われているが、現時点では句読点(、。)が入力できないため、アップルの音声入力のほうがオススメだ。
音声入力を実践してみて良かった5つのメリット
実際に音声入力を使ってみて以下のようなメリットがあり、正直、もう虜になってしまった。
①ブログやメルマガ記事で長文を入力するのが面倒でなくなった(現在1記事平均5,000文字)
男はもともと、ブログやメルマガでガッツリと記事を書く方だが、でもやはり長文となると1記事あたりに4〜5時間かかることもあった。また、長文の記事を作成した後はそれなりに疲労感もあり「やった感」が結構あった。
しかしこの音声入力を駆使しながら記事を書いてみたところ、完成した文章の文字数の間には疲労感がほとんどなく、これはかなり快適だということがわかった。
したがって、最近のブログ記事の平均文字数は5,000文字を超えてきているし、ときには7,000文字を超えることもある。
▶WordPressで綺麗に目次を作る方法(目次をつけると検索結果で上位表示される?)
にも書いた通り、記事の文字数が多ければ多いほど、検索エンジンで上位に来る確率も上がっていくため、これはかなり良いことだ。
②作業効率が良くなった
記事を作成する時だけでなく、メールの返信にも使えるため、かなり仕事の効率が良くなった。
ただし、周りに家族がいると、自分が書いている文章や返信の内容がダダ漏れ状態となってしまうため、おのずと1人で作業できる環境が必要になる。
③キーボードを使う頻度が減るため、当然ながら疲労感も減った
キーボードの入力作業というのは実は体に大きな負担となっている。肩こりや腱鞘炎、そして頭痛にまで発展することもある。一方、音声入力をすることでの疲労と言えば喉が渇くことぐらいではないだろうか?
つまり、手で入力する場合よりも自分の体が消費するエネルギー量を抑えることができるということだ。
これは、キーボードの扱いに慣れている男でさえこのような恩恵を感じているので、ブラインドタッチができない人にとっては尚更の恩恵となるだろう。
④喋る練習になる
当然ながら、自分が喋りでミスをすればそのまま音声入力として記録される。従って最新の注意を払いながら言葉を口にするようになるため、これはYouTube動画を収録する際やセミナーの際や人前で喋る時の練習にもなっているのではないかと思う。
実際、音声入力で正しく認識されていない言葉やフレーズに関しては、他人からが聞いても聞き取りにくい発音をしていると思われるため、そのことを自覚するためにも良いことだ。
⑤運転中にツイートしやすくなった(目標1日40件)
男は現在、Twitterでの日々のツイート数を目標40件と設定している。なぜ40件なのかと言うと、すでにTwitterで結果を出している人たちが1日平均20件ツイートしてるからだ。
彼らに追いつき追い越そうと思えば、彼らの倍はやる気があるため、1日40件と設定している。
1日40件を達成するためには、睡眠時間を6時間とすると起きている時間は18時間。すると1時間に3回以上ツイートしないと達成できない数字となる。
男は毎日、子供が学校がある日は車で送り迎えをしているため運転中(子供が乗っていない時)に何かできないかと考えてきた。これまでは考え事をしたり、動画や音声を聴きながら運転をしたり、信号待ち中にメールチェックやSNSをチェックしたりといった使い方をしていたのだが、やはり信号待ちとはいえ運転中に何らかの入力作業するのはかなり危険だ。
一方、音声入力であれば目線は周囲を見渡しながら入力することができるため、危険性もかなり減るのではないだろうか。
終わりに
男はもともと情報発信は「お爺ちゃん」になっても死ぬまで続けるつもりだったが、この音声入力が出てきたことにより、ますますその考えが確信できるようになった。
特に④の喋る練習になるという点に関しては、現在YouTube動画に力を入れていることもあり、普段から音声入力を使うことにより、自分の発音や滑舌がよくなるし、また最初からミスのない文章をしゃべる訓練にもなっていると思う。
この人が本当に革命的だ。「2019年に知ってよかったこと」の間違いなくNo.1であり、より多くの人にこのことを知って欲しかったため、今回のYouTube動画とその記事を書かせていただいた。
せっかくこの記事を読んでいただいたあなたは、ぜひ今日からこの音声入力を試してみていただき、そのメリットの恩恵を受けていただきたいと思う。