一般的に仕事という言葉には「きつい」、「つらい」というイメージを持たれています。「好きなことを仕事にできたらな」これは誰もが一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
子供の頃にはなりたいものややりたいことがあったはず。でも、大人になる過程で様々な理由で「妥協」をすることになります。その理由の最たるものは、 『好きなことを仕事にすることは難しい』ということだと思いますが、環境の変化に伴い、『好きなことを仕事にしやすくなっている』と思います。
今回はその理由や実現方法についてまとめてみました。
好きなことや趣味は仕事にしてはいけないのか?
好きなことや趣味を仕事にしてはいけない理由としては、ネット上での議論をいろいろと見ていると次の2つに集約されます。
定説その1)好きなことはお金になりにくい
定説その2)好きなことを仕事にすると嫌いになる
それぞれについて、私見を書いていきます。
定説その1)『好きなことはお金になりにくい』は本当か?
結論から言うとこれは本当だと思います。ただ、すぐに諦めるの早いですし、諦めている人が多すぎると思います。
好きなことを仕事にするということがどういうことかというと、究極的には『自分だけの仕事を創造する』ということだと思います。ということは、何も無いところからスタートするので、最初からお金になるということの方が少ないでしょう。それはあなたがその分野について習熟する時間かもしれませんし、顧客を開拓する時間かもしれません。何事にも準備期間は必要です。
多くの場合、この『準備期間』のうちに挫折をしてしまうのです。
海外の様々な都市を訪問したうえであらためて最近の日本を見て感じることは、『日本はかなり低コストで生活ができる基盤が整っている』ということです。
日本、特に東京や大阪は世界の中で生活コストは常にTOP5にランクインするほど高いですがそれは普通にマンションやアパートを借りたりして平均的な暮らしをする場合の話です。切り詰めれば東京都23区内でも2万円代で借りられるアパートはいくらでもありますし、深夜まで開いているカフェやファミレスなど居場所は幾らでもあるので、自宅はとことん切り詰めても生きていけます。
私が知っているある大学生はスポーツジムのロッカーを月数千円で借りて、そこに着替えなどを入れて生活していた時期があるそうです。今はパソコン1台で生計を成り立たせるビジネスをしています。
食事も安くて美味しい飲食店は幾らでもあります。
つまり、『収入が少なくても、生活費を下げる工夫をして生きていく道が幾らでもある』、というのが今の日本(特に都市部)なのです。
さらに、もともと日本は『島国日本』と言われるだけあってどちらかというと閉鎖的だったとのだと思いますが、インターネットの普及率が高まっていった結果、様々な価値観やライフスタイルを受け容れる風潮が高まってきていると思います。
昔は『一定の年齢に達したら家庭を持たないと一人前ではない』と言われたものですが今はそうでもないですし、社会に出たからといってすぐに就職したがらない人も増えています。
『ギャル』と呼ばれる人種?の人たちが登場した時はかなり驚きでしたが、今では当たり前として認知されていますし、街中で見かけても驚きません。今ではギャルだけでもさらにカテゴリが細分化されているようですし、ファッションやライフスタイルによってかなり多種多様なグループが存在します。
こういった多種多様な嗜好やライフスタイルが増えている一方で、テレビや雑誌といった従来から『マスメディア』では、こういったニーズに答えきれなくなりました。
マスメディアは大勢の人が情報の受け手となることが前提なので、少数派の人たちに絞ったコンテンツは作りにくいですし、作ってもコストに見合わないからです。
こういった少数派の人たちにふさわしいのが、インターネット上のホームページやブログ、SNSといった媒体でした。
テレビや雑誌などの媒体が成り立っているのは、『そこにビジネスが介在しているから』です。『ある特定のターゲットに、ある特定のコンテンツを流す』ことによって、『人・モノ・カネ』、そして『情報』が動き、ビジネスが発生しているのです。
インターネット上のホームページやブログ・SNSにおいても同じで、『ある特定のターゲットに、ある特定のコンテンツを流す』ことによって、ビジネスを生み出すことができます。
どんなにマニアックなテーマでも、インターネット上で全世界に発信すれば、そこそこの数の人が集まってきます。人が集まるところには必ずビジネスチャンスがあります。
このテーマというのは何でもよくて、あなたが好きなテーマで構いません。
もちろん、テーマによってお金になりやすい・なりにくいの差はありますが、その情報を欲しがる人がいる限り確実にビジネスにすることができます。
最初にペットボトルの水が出てきた時には『水にお金を払うなんて馬鹿らしい』と思いましたが今は当たり前です、情報も同じで、今は情報にお金を払うのは当たり前になっています。
定説その2)『好きなことを仕事にすると嫌いになる』は本当か?
この意見には大いに疑問を持ちます。よくある話として、絵を描くのが好きな人が、自分が描きたい絵を描くのはいいけど、人に頼まれて描くのは嫌だ、というようなものです。
これは絵を描くことそのものが嫌いになるのではなく、『お金を頂くことによって様々な制約条件が生まれ、そのもとで活動することにストレスを感じているだけではないか?』と思います。これは本質的には仕事のやり方の問題であって、絵を描くという行為そのものとはまた別だと思うのです。
仮に好きなことを仕事にしてストレスを感じたとしても、嫌いなことや自分に向いていないことを仕事にしてさらにストレスに追い打ちをかけられるよりはまだマシなんじゃないかな?
と個人的には思います。
また、時には本当にその行為そのものに対しての情熱が失われることもあると思います。長年同じことをやっていると飽きるというのもありますし、1つの山を達成したらまた別の山を目指したくなるということもあるでしょう。
そうしたらまた別の『好きなこと』を見つければいいだけの話です。私達はなにも、『一生同じことをしなければならない』というわけではないですし、好きなことがコロコロ変わってもそれが本当にその人のやりたいことであれば、それでいいじゃないかと思うわけです。これに対していろいろ文句をつける人がいれば、『じゃぁアナタは好きなことをしているのですか?』と問いかければいいでしょう。
平城の代表的な6つの趣味とそのビジネス化のステップ
では、実際に「好きなことをどのようにビジネス化すれば良いか?」について私の例をもとに紹介したいと思います。
私は今、「好きなことしかしていない」と言っても過言ではないので、あえて趣味を挙げるまでもないかな、という感じなのですがあえて挙げるならば、
- ドローン
- 写真撮影(風景/人物)
- ノマドアイテム選び
- Macいじり(仕事の道具なので)
- モバイル音楽環境のチューニング
- 海外のホテルのラウンジ巡り
などいろいろありますが、それぞれどのようにビジネスに繋げていけるかどうか説明します。
1.趣味『ドローン』のビジネス化アイディア
・ドローンで撮影した凄い動画を集めたキュレーションサイトの運営
⇒ WebサイトでのAdsense広告収入
・海外の大自然の辺境地を旅をしながら撮影する
⇒ Youtubeでの広告収入
・海外のドローンの輸入販売
⇒ 実際に香港のショップオーナーからお話を頂いています
・空撮の仕事の受託
⇒ 既にやっている人も多いので、ウェディング専門や海外に特化するなど要差別化
・初心者向けドローン講座
⇒ ドローン人口は増えているので、確実にニーズはあるはず
2.趣味『写真撮影(風景/人物)』のビジネス化アイディア
・海外の大自然の辺境地を旅をしながら「タイムラプス動画」にして公開する
⇒ Youtubeでの広告収入
※風景写真は既に沢山の良質なものが出ているし、静止画像なのでマネタイズしにくいと思いますが、タイムラプス動画であればまだまだ真新しくYoutubeにアップすることで最低限広告収入を稼ぐことができます。さらには映像なので言語の壁を超えて世界中の人に見てもらえる可能性があるので、ある日大ブレイクする可能性もあります。
・ソーシャルメディアに特化した写真撮影サービス
⇒ 実際に『成幸フォト』としてマネタイズすることができています。
・初心者向け写真講座
⇒ ワークショップ収入
※カメラの性能は飛躍的に上がり、カメラに興味を持っている人も増えていますが、うまく活用できていない人が沢山います。そういった初心者を対象にしたワークショップを開催します。セミナー形式よりは実践型のワークショップ形式が良いと思います。屋外で開催するのも良いですね。
3.趣味『ノマドアイテム選び』のビジネス化アイディア
・ノマドライフを便利にするアイテムの紹介やレビュー
⇒ アフィリエイト収入、WebサイトでのAdsense広告収入
・ノマドアイテムを活用した仕事の効率化講座
⇒ セミナー収入
※ノマドアイテムに特化した話ではありませんが、過去に『海外ノマドのすゝめ』というセミナーを開催しました。
4.趣味『Macいじり』のビジネス化アイディア
・Macの使い方講座
⇒ 『初心者向けMac講座』として開催中です
・Macの中古売買マーケット運営
⇒ 『J−MART』として運営中です
5.モバイル音楽環境のチューニング
・ハイレゾウォークマン、高級イヤホン/ヘッドホン、モバイルアンプなどの紹介やレビュー
⇒ アフィリエイト収入、WebサイトでのAdsense広告収入
※この分野に興味のある仲間を集めるために、Facebook上のコミュニティー『ノマド音楽研究会』を運営しています。
・中古アイテム売買マーケット運営
⇒ Macと同じように、高級アイテムは中古ショップに下取りすると安く買い叩かれてしまうので、ヤフオクなどを使い個人売買した方が売り手及び買い手の双方にとってメリットがあります。この分野に特価した売買マーケットを運営すれば、かなり濃い顧客を集めることができるでしょう。
6.海外のホテルのラウンジ巡り
・海外のホテルのラウンジレビューサイトの運営
⇒ WebサイトでのAdsense広告収入
・世界中のホテルのラウンジに特化したレビューサイトの運営
⇒ WebサイトでのAdsense広告収入
※電源が使えるか、WiFiが無料で使えるかなどの情報を掲載していきます。
ざっとこんな感じでしょうか。
私が既にビジネス化しているものもありますが、体はやはり1つなので私が全てを実現することはできません。あなたがこの記事を読んで頂いてもしビビっとくるものがあれば、ぜひ実現して頂ければ良いと思っています。
キーポイントは、『情報発信』
上記のビジネス化アイディアに共通しているのは、全てインターネットを介して何らかの情報を発信している、ということです。
『どんな情報でも、それを求めている人がいて、それをその人が望むように提供できると、価値を感じてもらうことができ、お金が生まれる』
どんな情報もですよ?
これがこの情報化社会の素晴らしいことなんです!
まとめ
私にしてみれば、『好きなことをやっていれば必ずビジネスに繋がるのに、その具体的な方法を知らない人が圧倒的に多い』と感じています。もっとも、かつての私もそうだったのですが。
今であれば、どんなジャンルでも情報発信を活用したビジネス化についての具体的なアイディアを提供することができると思います。
好きなことを仕事にする方法について知りたい方は、ぜひこちらに登録しておいてくださいね。