インディーハッカー道
ChatGPT の新機能「dots」の初期設定。作るところから、毎朝7時にまとめが届くまで iPhone で全部やってみた
AI活用

ChatGPT の新機能「dots」の初期設定。作るところから、毎朝7時にまとめが届くまで iPhone で全部やってみた

·7分で読める
平城寿
平城 寿(ひらじょう ひさし)
@SOHO創業者 / インディーハッカー

この記事のポイント

  • ✓ChatGPT の新機能「dots」を
  • ✓作るところから毎朝7時にまとめが届くまで
  • ✓iPhone で全部やってみました

ChatGPT が、向こうから話しかけてきました。 名前を付けた、その瞬間にです。

「メールを確認したところ、この2つをお手伝いできそうです」

頼んでもいないのに、私の受信箱を読んで、仕事を拾ってきました。 これが、ChatGPT の新しい機能「dots」です。

作るところから、毎朝7時にまとめが届くところまで、iPhone で全部やってみました。

動画でも解説しています。

dots とは

dots は、ChatGPT の中にいる、自分専用の AI です。

いつもの ChatGPT は、話しかけたときだけ動きます。 dot は、話していない間も、仕事を進めます。

クラウドの上に、自分のパソコンを1台持っていて、調べもの、資料づくり、予定の確認を、頼めば終わるまで追いかけます。 秘書を1人雇う感覚に近いです。

たとえば、次のような仕事です。

  • 発表の資料:データとお客さんの声を集め、新しい情報が来たら資料を直す
  • インタビューの文字起こし:まとめと SNS の投稿に仕立て、直したところは全部に反映する
  • アプリの改善:直す範囲を決めて、コードを書き、動くか試すところまで

一言で終わらない仕事ほど、向いています。

始め方

ChatGPT のアプリを開いて、左上のメニューの一番上に「dot をご紹介」があります。 「続ける」を押すと、セットアップが始まります。

「あなたの dot をご紹介」の画面

少し待つと、「やあ!私はあなたの dot です」と通知が来ます。

ネットの記事には「パソコンからだけ」と書いてありましたが、スマホのアプリからも作れました。 ただし、スマホのブラウザでは使えません。 アプリだけです。

名前と色

最初に聞かれるのは、名前です。 「dot をカスタマイズ」で、色と、キャラクターと、ペットを選べます。

私は色を青にして、名前は「アオ」にしました。 毎日呼ぶ名前は、短いほうがいいです。

色と名前を決める画面

話しかけ方は、文字でも声でも大丈夫です。 右上の電話のマークから、そのまま話せます。 歩きながら「明日の予定は?」と聞けます。

名前を付けた直後に、勝手に動き出した

名前を付けた直後、アオが勝手に動き出しました。

「さっそく、お役に立てそうなことを探してみます」

Gmail を読んで、明日の打ち合わせの準備と、返信待ちのメールの2つを並べ、「どちらから進めましょうか?」と聞いてきました。

これが「先回りの調べもの」です。 つないだアプリを読んで、気づいたことをメモしておく機能です。

ここで、手が止まります。 勝手にメールを送られたら? 予定を消されたら?

答えは、公式の決まりに書いてあります。

  • 先回りの調べものでは、人にメッセージを送れない
  • アプリの中身を書き換えられない
  • ブラウザも操作できない

読んで、メモするところまでです。 その先は、権限の決まりに従います。

最初に決めるのは、権限

設定から「プラグイン」を開き、一番上の「権限」を選びます。

権限の3段階

選べるのは3段階です。

  • 毎回確認
  • 読み取りアクションを許可
  • 低リスクのアクションを許可

「毎回確認」なら、何をするにも、必ず聞いてきます。 迷ったら「毎回確認」から始めて、慣れたら1段ずつ上げてください。

権限の下には、つないだアプリが並びます。

つないだアプリの一覧

Gmail、カレンダー、ドライブ。 ここでつないだものは、いつもの ChatGPT とも共通です。

Canva、Figma、HeyGen も並んでいます。 それに、私が作ったアプリの Halict、LynxPress、Pinateca も。 自分の道具をアオに渡せるのは、作る側として、かなり大きいです。

さらに「決まり」も追加できます。 たとえば「メールは絶対に送らない」。 権限と決まりの、二重の鍵です。

頼みごとの書き方

準備ができたら、頼みごとです。

「明日の予定と、返信が必要なメールを3つまでまとめて」 「メールの送信や予定の登録は、しないで」

この最後の一文が大事です。 やってほしくないことは、先に言います。

頼み方は、人に頼むときと同じです。 何を、どこまで、何をしないか。

返ってきたのは、明日の予定と、返信が必要なメール3件でした。 誰から、何の件で、何を返せばいいかまで書いてあります。 カレンダーはまだつないでいなかったので、「Google Calendar を接続してください」と出ました。

毎朝7時に、まとめを届けてもらう

ここからが本番です。

「これを毎朝7時に、ここに送って」

それだけで「設定しました」と返ってきました。 毎朝7時に、今日の予定と、返信が必要なメールをまとめてくれます。

毎朝7時の設定

メニューの「スケジュール」を開くと、「今日の予定と返信メール 毎日 7:00」が並んでいます。

スケジュールの一覧

その下には、最新ニュースやメールの監視など、おすすめも並びます。 「新しいタスク」から、好きな時間の仕事を登録していけます。

起きたら、もう整理が終わっています。 アプリを開かなくても、向こうから来ます。 毎日見に行くものを、アオに先に見てもらう。 それだけで、朝が軽くなります。

dot のパソコンとメニュー

アオには、自分のパソコンもあります。

アイコンのメニューから「アオのコンピューター」を開くと、クラウドの上のパソコンの画面が、そのまま見えます。 調べものの最中に、何をしているかを覗けます。

アイコンのメニュー

同じメニューには、次のものがあります。

  • 名前とアバターの編集
  • 起動画面に設定(アプリを開いたら、まずアオが出る)
  • 一時停止
  • 削除

Slack や、自分のパソコンとつなぐ

パソコンの ChatGPT アプリからは、もう一歩先まで行けます。

Slack につなぐと、仕事のチャットでアオに話しかけられます。 自分のパソコンを使わせることもできます。 これは最初はオフで、つなぐと決めたときだけオンにします。 カメラやマイクや画面は、パソコン側の許可も要ります。

誰が使えるのか

いま使えるのは、ChatGPT の Pro と Business Premium です。 Plus では、まだ使えません。

  • 1体目は、プランに含まれていて、追加の料金はかからない
  • 2つ目の dot は、いまは作れない(追加できるのはこれから)
  • 重い仕事の使える量もプランに含まれ、最初の1か月は多めになっている
  • ヨーロッパ、イギリス、スイスは、まだ対象外
  • 18歳未満は使えない
  • 順番に配っているので、Pro でも数日かかることがある

会社で使うなら Business Premium です。 ただし、会社の契約の条件しだいで、管理者がオンにしてはじめて使える場合もあります。 社員が勝手に使い始めることは、できない作りです。

メモリと削除の注意

1つだけ、知っておくことがあります。

dot は、ChatGPT のメモリを引き継ぎます。 そして、dot が覚えたことを、1つずつ見たり消したりはできません。 消すには、dot ごと削除するしかありません。

  • アプリの接続を切っても、覚えた分は残る
  • ChatGPT のメモリをオフにすれば、それ以上の共有は止まるが、もう渡した分は消えない
  • dot を削除しても、dot が作ったファイルや会話は別に残る

学習に使われたくなければ、設定の「データコントロール」にある「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにしてください。

だから、つなぐアプリは必要なものだけにします。 「メールは送らない」のような決まりも、先に書いておけます。

最初の1週間でやること

始めるなら、最初の1週間はこれだけです。

  • 権限は「毎回確認」にする。何を聞いてくるかで、アオの癖が分かる
  • 毎朝のまとめを1つだけ作る。毎日届くものがあると、使う習慣が勝手にできる
  • 決まりを1行書く。「メールは送らない」。これだけで、怖さはほとんど消える

慣れてきたら、頼む仕事を1つずつ増やします。 人に仕事を任せるときと、同じ順番です。 いきなり全部は渡しません。

明日の朝7時。 目覚ましより先に、アオが起きています。

対象プラン・料金・機能は、2026年10月29日時点の OpenAI ヘルプセンター(Getting started with your dot、Dots privacy, security, and safety FAQs)と、2026年10月27日の iPhone 版 ChatGPT の画面に基づいています。

シェア
#ChatGPT#dots#OpenAI#iPhone#使い方
平城寿
平城 寿(ひらじょう ひさし)
インディーハッカー。2004年に@SOHOを創業し、20年間1人で運営。
フォロー

関連記事