共感を得られる文章を書く4つのポイント

10月 23, 2021

情報発信をするにあたって必要不可欠なのは「共感される文章が書けるかどうか?」ということです。ちょっとしたポイントを押さえるだけで、読み手の反応は大きく変わってきます。2010年からもう10年以上情報発信を継続してきた経験から、このポイントについてまとめてみたいと思います。

その1)自分と同じ属性のターゲットへメッセージを投げる

エンジニアであればエンジニア、医者であれば医者、美容師であれば美容師と、同じ職業の人にメッセージを投げると共感してもらいやすくなります。

また、出身地、出身大学などのバックグラウンドに共通点があると、これも共感してもらいやすくなります。

生まれた年が同じというのも共感するポイントになります。

その理由は、「人は自分と同じような属性・環境・境遇の人に共感しやすいから」です。
そしてなぜそうなのかというと、「自分と近い存在のほうが共通の悩みを抱えているので、相手の気持ちが理解しやすいから」です。

だから、SNS上では可能な限りなるべく自分の属性を出していったほうが良いです。それは次のような情報です。

  • 生まれた年
  • 出身地
  • 出身大学
  • 過去に住んでいた場所
  • 生まれ育った家庭環境
  • 長くやっていたスポーツ
  • 趣味やこだわっていること

逆に本名は出す必要はありません。なぜならば氏名というものはあなた固有のものだから。もちろん、世界中にあなたと同姓同名の方は数名ぐらいはいて、その方はあなたのファンになってくれるかもしれませんが。

ちなみに私の場合は下記のような情報を意識して出すようにしています。

  • 宮崎県出身
  • 1976年生まれのナナロク世代
  • 九州大学卒
  • アクセンチュア出身
  • 福岡に6年住んでいた
  • 中高バレー部キャプテン
  • 家庭は裕福ではなかった
  • 無類のアップル好き

その2)過去の自分を意識してメッセージを書く

過去の自分に対してメッセージを送るようなつもりで書くと、『今現在、過去のあなたと同じ状況にある人』から深い共感を得ることができます。

なぜならば既にあなたがその壁を乗り越えていたとしても、過去のあなたは様々な悩みや葛藤を抱えながら乗り越えてきたはずで、その時の心情がまさに今それを乗り越えようとしている人達の気持ちと重なるからです。

また、単なる愚痴や不平不満ではなく、『あなたが困っていたことで、それを如何にして乗り越えたか?』というストーリーが共感を生むことになります。

その3)『感情の力学』を意識する

熱力学によると、熱というものは伝播するにつれて、どんどん小さくなっていきます。

これと同じで、『感情の大きさ』というものも、伝播していくにつれて次第に小さくなっていきます。

例えば、あなたが何か嬉しいことがあってそれをブログの記事にする際に、あなた自身は100%の嬉しさだったとすると、あなたの記事を読んだ方の嬉しさは100%よりも少なくなり、その方が別の人にこの記事のことを伝えた場合、さらに嬉しさ度合いは小さくなっていきます。

つまり、『他人に影響を与える』には、自分のハートが沸騰するほど煮えたぎっていないといけないのです。

そしてこの感情は公正明大なプラスのものだけでなくても良いです。怒り、悲しみ、ギラギラとした感情はとても強いエネルギーを持っているので、共感が得られやすくなります。

ただ、負の感情を扱う時は注意が必要で、『あなたが既にその感情を乗り越えていること』が大前提です。まだ渦中の段階でその感情をぶちまけてしまうと、単なる愚痴になってしまい、共感されたとしてもそれが同情で終わってしまい、読み手があなたのファンになることはないからです。

『過去にこんなにつらい経験をしたことがある。その時の感情は○○だった。でもなんとか乗り越えてきたからこそ今がある』

といった流れでつづることができれば効果的ですね。

その4)感情の深い部分で繋がることを意識する

人間関係というものは、情報の開示度合いによって深まっていきます。

例えば、

  • 通りすがりの人よりも顔見知り
  • 顔見知りよりも友人
  • 友人よりも親しい友人
  • 親しい友人よりも家族

という感じで、関係が深くなるにつれ自分自身について公開できる情報の深さが深くなりますよね?

これを逆手に取って、『先に自分の方から、深い部分を打ち明ける』という方法です。
いわゆる『カミングアウト』というものです。

この深い部分が、愚痴や不平不満などの、『マイナスなもの』だと逆効果になってしまいますが、上記のその1)〜その3)を満たす共感が得られる内容であった場合、共感の度合いが増幅するものです。

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